日本代表の森保一監督は、カタール・ワールドカップでの目標をベスト8以上に掲げた。
だが、近年の大会で優勝したドイツ、スペインといった強豪と同組だけに、グループステージを突破するのは難しいとの見方が少なくないのは当然だ。
イタリアのメディア『sportellate.it』は11月12日、日本を紹介する中で「栄光を狙う大きな野心を持つことはできない」と報じている。
「非常に良いレベルのチームで、トミヤス(冨安健洋)やミナミノ(南野拓実)、クボ(久保建英)、サプライズなミトマ(三笘薫)といった素晴らしい選手たちにあふれるが、ドイツ、スペイン、コスタリカと同組なのは本当に手が出ないと思われる」
同メディアはセルティックの古橋亨梧が落選したことを「驚き」と評し、「穴はマエダ(前田大然)で埋められるかもしれないが、謎はまったく終わっていない」と疑問符をつけた。
一方で、「サプライズとなり得るのが、まだ完全には爆発していないブライトンの25歳カオル・ミトマだ」と、最近のプレミアリーグで好調の三笘を高く評価した。
「ワールドカップは非常に大きな重圧となるが、一方ではこういう開花する準備ができているタレントにとって完璧なお披露目の場となり得る」
「サークル・ブルージュでとてもうまくやっているアヤセ・ウエダ(上田綺世)にも注目だ。攻撃の中心として数分間の出場機会を積み重ねられたとしても驚きではない」
そのうえで、sportellate.itは「チームのスターは明らかにタクミ・ミナミノだ」とも伝えている。
「モリヤスが起用するチームにとって理想的な特徴の選手であり、中央に向かうことを認められた左ウィングとしてプレーするだろう。戦術的な多才性や左右たがわず両足を使えること、相手を抜く能力で、日本のさらなる武器となり得る」
最後に、同メディアは「唯一残念なのは、客観的にレベルが上のチームたちとの対戦であることだ。ミナミノがけん引する日本は本当に良いサッカーを見せられると確信するだけに残念だ」と締めくくった。
「組み合わせは日本にとってあまりに残酷だった。スペイン、ドイツと同組にならなければならなかったのだ。優勝候補の2か国で、世界最大の舞台に慣れている選手たちがそろう戦艦だ。よって、日本が決勝トーナメントに進出するのは非常に難しいと考える」
「だが、どうなるかは誰にも分からない。サッカーは偶然の出来事でも決まる不思議なスポーツだ。すべて一発勝負でもある3試合のグループステージでは、サプライズがあるかもしれない」
ドイツやスペインと同じ組になれば、世界的に日本のグループステージ敗退を予想する声が大きいのは当然だろう。森保ジャパンは下馬評を覆せるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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