FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表は13日、練習3日目を迎えた。

 久保建英(レアル・ソシエダ)は前日夜にドーハ入り。この日は先に入っているJリーグ所属組とほぼ同じメニューをこなしつつ、一部別メニューで調整した。

 肩の脱臼で10月末から11月頭にかけて欠場もあった久保は、9日のセビージャ戦で復帰してからの代表合流となったが、「試合には出られるレベルになっているので、あとはこの期間でよりピークに持っていけたら」と、コンディションを戻すことに注力していくとした。

 今夏にレアル・ソシエダへと完全移籍を果たした久保は、今シーズン開幕からスタメン起用が多く、2得点も挙げている。「環境を変えたことによって、いい方向に転んだことが大きいですし、レアル・ソシエダというクラブが僕をいい選手にしてくれたと思います。いい監督、いいチームメイトに恵まれたことに感謝したい」と、改めて夏の判断が正しかったと言及。「結果だけ見ても中断前、ラ・リーガ3位のチームでレギュラーとして試合に出る選手が代表に選ばれないことはまずないだろうと、ある意味、楽観視はできていたので、そういった意味でビッグクラブ、強いチームで試合に出ることの重要性をあらためて感じさせられました」と、代表入りにもつながる適切なクラブ選びができたと話している。

 日本のサッカー人気という点でも今大会の日本代表の成績は一つのポイントとなる。そのことを問われると、「根本的に日本は他の国と比べ、サッカーに対する熱がないというのは、ワールドカップが近づくにつれて正直、思っているところがあります。いい意味で日本は豊かなので、成り上がろうと思ったらサッカーしかない、スポーツの中でサッカーが一番という国ではないですし、子どもたちにもたくさんの選択肢がある中、自分が何を言ったところでサッカーに熱を持ってくれる子どもは多くいないと思います」と客観的な日本の状況への考えをコメントすると、「自分たちにできることは今回いい結果を残すこと。強い日本を見せていくことが一番の近道かなと思いますし、やっぱり強い国の子どもたちはサッカーやりたいと思っている。列強と言われる国に日本がなっていくしか、選択肢が多すぎる国の中でサッカー人気を取り戻すことは難しいと僕は思っています」と、ピッチで結果を出すことが最短距離だとしている。