インテルへの移籍は上手くいかず

昨夏のEURO2020にてドイツ代表はベスト16でイングランドに敗れた。ドイツにとって消化不良となったが、この大会で1、2を争うインパクトを残したのが左ウイングバックに入ったロビン・ゴセンスだった。

当時のドイツ代表監督ヨアヒム・レーヴにとって集大成となったEURO2020では3バックが選択され、ゴセンスは左のウイングバックで存分に攻撃性を発揮。その中でも最大のハイライトはグループステージ第2節のポルトガル戦で、ゴセンスは1ゴール2アシストの活躍を披露して4-2の勝利に大きく貢献した。

この大会でゴセンスの名前は有名なものとなり、今冬にはアタランタからインテルへ加入。新たな冒険をスタートすることになった。

ところが、インテルでは思うように出番を増やせなかった。今季もリーグ戦の先発は1試合のみで、EURO2020で起きたフィーバーは早々に消えてしまった。

そして今月10日、ワールドカップ・カタール大会へ向けたドイツ代表メンバーの中にゴセンスの名前はなかった。左サイドバックではクリスティアン・ギュンター、デビッド・ラウムが入っており、1年で代表の序列が変わったことになる。特にラウムはEURO後の昨年9月にデビューしたばかりの選手で、ゴセンスは24歳の後輩に追い抜かれた格好となった。

独『RP Online』によると、ゴセンスは落選について「フリックの考えは理解しているけど、参加したかったね。目前で夢が破れ、辛いよ」とコメントしている。監督が交代したとはいえ、EUROで活躍した選手が1年後のワールドカップに参戦できないとは厳しい。これも強豪ならではのメンバー争いの激しさと言えそうだ。