スペイン代表は16日、FIFAワールドカップカタール2022前最後の強化試合としてヨルダン代表と対戦した。
スペイン代表はカタールW杯グループEで、コスタリカ代表とドイツ代表、そして日本代表と対戦する。ヨルダン代表戦では、ルイス・エンリケ監督が公言していたように、GKウナイ・シモンやMFセルヒオ・ブスケツ、FWアルバロ・モラタらの主力選手の一部は温存。スタメンには、GKロベルト・サンチェスやMFカルロス・ソレール、さらにはFWアンス・ファティが名を連ねた。
立ち上がりからペースを握ったスペイン代表は、13分に先制点を奪う。DFエリック・ガルシアの縦パスを起点に、MFカルロス・ソレールを経由して、FWマルコ・アセンシオにボールが渡る。ドリブルで相手DFを引きつけたアセンシオは、左サイドでフリーになったFWアンス・ファティへとスルーパス。ペナルティエリア内でボールを受けたファティは、右足のシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
その後も、MFガビを中心に相手ゴールに迫るものの、追加点を奪えずに1-0のまま前半を折り返す。ハーフタイムにはGKロベルト・サンチェスに代えて、GKダビド・ラヤを投入するなど、積極的に選手を試していく姿勢を見せていた。
すると56分、ついに追加点が生まれる。カルロス・ソレールが右サイド奥深くからペナルティエリア内に侵入すると、FWパブロ・サラビアへとマイナスのパスを供給した。ボールを受けたサラビアは持ち出してシュートを放とうとするが、キックミスに。そのこぼれ球に、いち早く反応したMFガビが左足でゴール隅へ流し込む丁寧なシュートを決めた。
さらに83分、FWジェレミ・ピノからのパスを受けたFWニコ・ウィリアムスが、巧みなトラップで相手DFを置き去りにする。そのまま、ペナルティエリア内から左足を振り抜き、反対側のゴールネットに突き刺した。今年9月にスペイン代表デビューを飾ったニコ・ウィリアムスにとっては、このゴールが待望の“ラ・ロハ”初ゴールとなった。
試合終盤に1失点を喫したスペイン代表だが、20歳以下の3人の活躍もあり、3-1でヨルダン代表を撃破。本大会前最後の試合に勝利した“ラ・ロハ”は24日、グループE第1節でコスタリカ代表、28日に第2節でドイツ代表、12月2日に最終節で日本代表と対戦する。
【試合結果】
0-1 13分 アンス・ファティ(スペイン代表)
0-2 56分 ガビ(スペイン代表)
0-3 83分 ニコ・ウィリアムス(スペイン代表)
1-3 後半AT アル・ダルドゥール(ヨルダン代表)
【スターティングメンバー】
(スペイン代表)
GK ロベルト・サンチェス(HT ダビド・ラヤ)
DF アイメリク・ラポルテ(58分 ジョルディ・アルバ)、パウ・トーレス、エリック・ガルシア(72分 ロドリ)、ダニエル・カルバハル(HT セサル・アスピリクエタ)
MF カルロス・ソレール、コケ(58分 ダニ・オルモ)、ガビ(58分 フェラン・トーレス)
FW アンス・ファティ(72分 ニコ・ウィリアムス)、マルコ・アセンシオ、パブロ・サラビア(58分 ジェレミ・ピノ)