11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。28カ国目は、カメルーン代表を紹介する。
【写真】紆余曲折の末に発表されたカメルーン代表の新ユニフォーム
◆カメルーン代表
監督:リゴベール・ソング
主将:ヴァンサン・アブバカル
予選成績:6勝1分け1敗
W杯出場数:2大会ぶり8回目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランク:43位
◆不屈のライオン、3大会ぶりの1勝を
南米予選と同様に激戦区として知られるアフリカ予選では、二次予選でアフリカ最強と評されたコートジボワール代表を下して最終予選に進出したカメルーン代表だが、2022年1月に母国で行われたアフリカ・ネーションズ(AFCON)で優勝を逃したことでトニ・コンセイソン監督を解任。
代表のレジェンドであるリゴベール・ソング氏を後任監督に迎え、臨んだ最終予選ではアルジェリア代表を延長戦の末に破り、2大会ぶりの本大会出場を決めた。しかし、ブラジル代表とスイス代表という強豪国と同居する今グループステージで厳しい戦いが予想される。そういった厳しい戦いの中で目指すは、過去2大会で遠ざかっているグループステージ1勝だ。
予選を通じては[4-4-2]を基本布陣としていたものの、予選突破後は[4-3-3]や[3-4-3]、[4-5-1]のオプションを試すなど、試行錯誤の状況が続いており本大会にどんな布陣で臨むかは未知数だ。
GKは守護神のオナナでほぼ確定。最終ラインではリーグ・アンで活躍するウーとカステレットのセンターバックコンビにジャン=シャルル・ファイとジャン=シャルル・トロがサイドバックの主軸を担う。中盤ではアンギサとグエがセントラルMFでコンビを組み、トコ・エカンビとホングラを両サイドで起用。前線はチュポ=モティングとアブバカルがレギュラー候補だ。
◆超WS的注目プレーヤー
GKアンドレ・オナナ(インテル/イタリア)
カメルーンの注目プレーヤーは、守護神のオナナだ。バルセロナのカンテラ出身のオナナは2015年に加入したアヤックスで急成長。両チームで仕込まれた足下の技術に加え、超人的な反射神経を駆使して安定したセービングを見せる。
今夏に加入したインテルでは、絶対的守護神のスロベニア代表GKサミル・ハンダノビッチと切磋琢磨しながら、ここまで公式戦13試合に出場し5度のクリーンシートを達成。グループステージでは強力な攻撃陣を擁する3カ国との対戦なだけに守護神のパフォーマンスに注目が集まる。
◆登録メンバー
GK
1.シモン・エンガパンドゥエタンブ(マルセイユ/フランス)
16.デヴィ・エパシ(アブハ/サウジアラビア)
23.アンドレ・オナナ(インテル/イタリア)
DF
3.ニコラ・エンクル(アリス・テッサロニキ/ギリシャ)
4.クリストファー・ウー(レンヌ/フランス)
17.オリヴィエ・ムバイゾ(フィラデルフィア・ユニオン/アメリカ)
19.コリンズ・ファイ(アル・タイ/サウジアラビア)
21.ジャン=シャルル・カステレット(ナント/フランス)
24.エンゾ・エボセ(ウディネーゼ/イタリア)
25.ヌフ・トロ(シアトル・サウンダーズ/アメリカ)
MF
2.ジェローム・エンゴム(APEJES)
5.ガエル・オンドゥア(ハノーファー/ドイツ)
8.アンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ(ナポリ/イタリア)
14.サミュエル・ウム・グエ(メヘレン/ベルギー)
15.ピエール・クンデ(オリンピアコス/ギリシャ)
18.ルタン・ホングラ(ヴェローナ/イタリア)
22.オリヴィエ・エンチャム(スウォンジー・シティ/イングランド)
FW
6.ムミ・エンガマル(ディナモ・モスクワ/ロシア)
7.ジョルジュ=ケヴィン・エンクドゥ(ベシクタシュ/トルコ)
9.ジャン=ピエール・エンサメ(ヤング・ボーイズ/スイス)
10.ヴァンサン・アブバカル(アル・ナスル/サウジアラビア)
11.クリスティアン・バソゴグ(上海申花/中国)
12.カール・トコ・エカンビ(リヨン/フランス)
13.エリック・チュポ=モティング(バイエルン/ドイツ)
20.ブライアン・エンベウモ(ブレントフォード/イングランド)
26.スアイブ・マル(コトンスポール・ガルア)
◆グループステージ日程
▽11/24
《19:00》
vsスイス代表
@アル・ジャヌーブ・スタジアム
▽11/28
《19:00》
vsセルビア代表
@アル・ジャヌーブ・スタジアム
▽12/2
《28:00》
vsブラジル代表
@ルサイル・アイコニック・スタジアム【写真】紆余曲折の末に発表されたカメルーン代表の新ユニフォーム