開幕戦から史上初づくしのワールドカップ(W杯)となっている。

20日、カタールW杯がついに開幕を迎えた。

史上初の冬開催となり、主要なヨーロッパのリーグのシーズン真っ只中で行われる今大会。その影響も出ており、各国の招集選手が相次いで負傷し、W杯の夢を絶たれている。

また、中東で開催されること自体も初。冬開催になった影響も与えているが、多くの反対意見が結局は出ることとなってしまった。

国際サッカー連盟(FIFA)の元会長であるゼップ・ブラッター氏も「カタール開催は間違っていた」と発言するなど、曰く付きの大会となってしまったが、さらにそれを後押しすることも起きてしまった。

開幕カードは開催国のカタール代表vsエクアドル代表の一戦。初めてW杯に出場することとなったカタールは、開幕日を1日前倒してオープニングカードを行うことが数カ月前に決まったばかりだった。

そのカタールだが、W杯に出る実力は備えていなかったと言わざるを得ず、エクアドルのエース、エネル・バレンシアに2ゴールを決められ、0-2で敗れていた。

実力差を考えればカタールの敗戦に驚くことはないのだが、これはW杯。なんと、史上初めて開催国が開幕戦で敗れるという珍事になってしまった。

今大会が22回目となるW杯だが、その歴史上初めての出来事。これまでの21回では、16勝6分け(日韓大会は2カ国分)と開催国が初戦で敗れたことはなく、最低でも引き分けに終わっていた。

しかし、カタールは内容を見ても完敗。これにはSNS上で、「やはり失敗」だったと、カタール開催に対しての批判の火種になる声が多数。様々な問題を抱えた中での大会開催だったが、開催国の実力不足という最も避けたかった部分が批判の的になってしまいそうだ。