【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループA】カタール0-2エクアドル(日本時間11月21日/アルバイト スタジアム)

 FIFA ワールドカップ カタール 2022のオープニングゴールは、解説・槙野智章も絶賛する“おしゃれPK弾”だった。視聴者たちも「落ち着きすぎやろw」とエクアドル代表FWのキックに盛り上がりを見せている。

【映像】相手GKしか見ていない“おしゃれPK”

 カタール大会の開幕を告げるゴールを決めたのは、エクアドル代表最多得点記録を保持するエース、バレンシアだった。3分の得点はVARの末に取り消されたものの、15分にプレスが掛かりきらないカタール代表の隙をついてエクアドル代表は縦に速いカウンターを仕掛けた。ゴール前でボールを受けたバレンシアがカタール代表GKアルシーブに倒され、エクアドルがPKを獲得した。

 「ワールドカップ」「開幕戦」「相手は開催国」「既に1ゴールが取り消されている」など緊張する要素を挙げればキリがない。それだけの雰囲気の中で百戦錬磨のストライカーは足元のボールを一切見ることなく、相手GKの動きだけを見続けた結果、見事逆を突いてPKを沈めた。

 これにはABEMA視聴者からも「落ち着きすぎやろw」「蹴るところ全く見てない」「キーパー見てる」「これはPKうますぎ男」と大興奮だった。

 この上手すぎるPKに対して、ABEMA解説の元日本代表DF槙野智章選手は「冷静でしたね。GKの動きを見て逆を突く。開幕戦でこのスタジアムの雰囲気なのに冷静さを保ってのゴール。ボールを見てないですね、GKの位置しか見てない。GKを見ながら同じ視野を足元に持っていって足首で角度を変えるかなり難易度の高い技ですね」と分析。バレンシアの高い技術とそのメンタルの強さを賞賛した。

 バレンシアは31分にこの日2点目となるゴールを決めており、3分の幻のゴールが決まっていればハットトリックの可能性もあった大活躍ぶりだった。前半終了間際に足を痛めたのは気になるところだが、2014年大会と合わせてワールドカップで4試合5ゴールと大舞台での強さを証明している。“エクアドル代表史上最高のストライカー”は、今大会を賑わせる存在になるかもしれない。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)