カタールはエクアドルに0-2敗戦 開催国が初戦で敗れるのは史上初
カタール代表のフェリックス・サンチェス監督は、現地時間11月20日のカタール・ワールドカップ(W杯)本大会の開幕戦、エクアドル代表とのゲームに0-2で敗れると、完敗だったことを認めている。国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトがコメントを公開した。
カタールは2010年にW杯開催が決まり、長期的な強化に着手。母国スペインで名門バルセロナの下部組織で指導者を務めていたサンチェス監督は、カタールに渡った翌年となる14年のU-19アジア選手権でチームを優勝させると、その世代と共にU-20代表やU-23代表の監督を歴任してA代表の監督に。19年のアジアカップも制し、国内リーグも早い段階で中断したことで長期合宿を経てこの大舞台に臨んだ。
しかし、前述のアジアカップ決勝で日本代表を翻弄したような戦術的なサッカーはエクアドルの強度があるプレーに大きく制限され、前半のうちに2失点。後半になると、まさにボールを持たされている状態になって試合をコントロールされ、0-2の敗戦となった。ホスト国が初戦で敗れるのは史上初という不名誉な記録も作ってしまった。
サンチェス監督は試合後に「私たちはいつも通りに自分たちのサッカーをプレーしたが、対戦相手は彼ら自身のアイデアを持っていた。攻撃をしたくなかったわけではないんだが、彼らには武器があった」と話し、エクアドルの持ち味に封じ込まれたことを話している。
さらに指揮官は次戦意向を見据えて「もし私たちがより競争力を持ちたいなら、しっかりと守った上でさらに組織的でなければならない。ボールを持った時には、より効果的にプレーしたいと思う」とコメントした。
同組には欧州の強豪オランダとアフリカ王者セネガルが入っているだけに、この開幕戦でエクアドルに敗れたことはグループ突破に向けてあまりにも痛いスタートになった。開催国のグループステージ敗退は2010年の南アフリカが唯一の例となっているが、ここから番狂わせを演じることはできるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)