カタール・ワールドカップのドイツ戦(日本時間23日22時キックオフ)に臨む日本代表への関心が、隣国でも高まっているようだ。22日、韓国紙『毎日新聞』ウェブ版は「アジアサッカーの誇りをかけた一戦」と題し、次のように報じている。

「24日午後10時に予定されている韓国とウルグアイの試合に先立って、日本がアジアサッカーの誇りをかけて試合に臨む」

 カタールがエクアドルとの開幕戦で0-2の完敗を喫し、大会2日目にはFIFAランキングでアジア最高位(20位)のイランがイングランドに2-6の大敗。開幕したばかりとはいえアジア勢の苦戦が顕著な中で、日本がどんな戦いを見せるか注目しているようだ。

 一方で、同紙は日本のワールドカップにおける“トラウマ”についても指摘している。

「日本はワールドカップの舞台で逆転負けに対するトラウマが強い。これまでのワールドカップで逆転負けが4回もあるが、逆転勝利を収めたことは一度もない」
 
 たしかに、日本代表は06年大会のオーストラリア戦(1-3)、ブラジル戦(1-4)、14年大会のコートジボワール戦(1-2)、18年大会のベルギー戦(2-3)と、W杯の舞台で4度の逆転負けを喫している。小さくない実力差が否めなかったブラジル戦はともかく、いずれも「悲劇」として記憶しているファンは少なくないだろう。

 同紙がこのタイミングで逆転負けの悲劇を蒸し返した理由は定かではないが、上記の2試合(オーストラリア戦とコートジボワール戦)が、それぞれの大会における初戦だったのは確か。同じアジア勢の勝利を願い、警鐘を鳴らしたかっただけかもしれない。

 また、同紙は「客観的な戦力は言うまでもなくドイツが上」としながらも「26人のうち19人が欧州組だ。日本も手強いグループを作った」と評している。ロシア大会の初戦は下馬評を覆し、ラダメル・ファルカオやハメス・ロドリゲスらワールドクラスを擁するコロンビアに2-1の勝利を収めている。期待したいのは4年前のその再現だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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