W杯の戦いから韓国サッカーコラムニストのウォンジェ氏が見解

 日本代表は11月中旬から行われたカタール・ワールドカップ(W杯)で、2大会連続のベスト16を達成した。グループリーグでドイツ代表、スペイン代表に勝利し、決勝トーナメント1回戦ではクロアチア代表とペナルティーキック(PK)戦までもつれるなど、躍進を見せた日本に対し、同様に今大会ベスト16となった韓国のメディアが「日本と韓国どちらが強いのか?」と問いを投げかけている。

 日本は“死の組”と呼ばれたグループEで、初戦ドイツ、第3戦スペインに2-1の逆転劇。さらに決勝トーナメント1回戦で当たったクロアチアとは1-1の拮抗した戦いを展開し、PK戦の末に敗れる結果となった。

 一方の韓国代表はH組で初戦ウルグアイ代表とスコアレスドロー、第3戦でガーナ代表相手に2-1の勝利を飾り決勝トーナメントへ。優勝候補ブラジル代表との対戦は1-4で敗れている。

 韓国紙「朝鮮日報」は、大韓サッカー協会の元技術委員でサッカーコラムニストのチャン・ウォンジェ氏の日韓の差についての考察を紹介した。

「日本と韓国どちらが強いのか?」という問いを投げかけると、「W杯直前に発表されたFIFAランキングで、日本は24位、韓国は28位(最新では日本20位/韓国25位)」と触れ、「ランキングのとおりだ」と指摘している。

 ほかにも、日本が2大会連続でベスト16入りしており「アジアのチームとしては初の快挙」と称え、「世界のサッカー界は、日本の実力はワールドカップのラウンド16で安定、韓国の実力はラウンド16で可能という評価をしている」と持論を展開した。

 ウォンジェ氏は「なかなか受け入れがたいが、日本の安定性が優れているということ」と実力的差を認め、「日韓戦は42勝23分16敗と韓国が圧倒的に有利だが、この10年で成績が逆転している」と歴史の流れから立場が逆転したと報じている。

 現在の日本を「日本サッカーを脱アジアクラスの強豪」と表現し、ライバルの成長を伝えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)