【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループC】メキシコ0-0ポーランド(日本時間11月23日/スタジアム 974)

 ロベルト・レバンドフスキがまさかのPK失敗。GKギジェルモ・オチョアが痛快なPKストップ。ポーランドとメキシコの一戦は最後まで手に汗握る展開となったが、スコアレスドローが持つ意味合いは両チームにとって、大きく異なるものとなった。

【映像】世界最高のストライカーがまさかのPK失敗

 試合序盤はメキシコがボールを持ちながら攻め込んでいく展開。自陣で組み立てながら、サイドをうまく使って中央へのクロスボールでチャンスを作り出していた。一方、ポーランドもボール奪取から一気に攻撃に転じるシンプルなカウンターで威力を見せるも、互いに決定打が生まれないまま時間が経過。25分にメキシコがボックス右からのクロスでゴールに迫るシーンを作ったものの、ベガのヘディングは枠を捉えることができなかった。

 迎えた後半もメキシコがやや優勢に試合を進める中で、転機は53分に訪れる。ボックス中央で縦パスを受けたレバンドフスキは、相手DFエクトル・モレーノと競り合いながら強引に前を向いて突破を図るも倒れてしまう。そのプレーがVARとなり、主審はPKの判定。キッカーはもちろん、倒されたレバンドフスキ自身が務めた。

 しかし、レバンドフスキが右に蹴ったボールは、メキシコの守護神ギジェルモ・オチョアが完璧に読み切ってセーブ。選手はもちろんのこと、メキシコサポーターは喜びを爆発させ、スタジアムは一時、異様な雰囲気となっていった。

 その後、メキシコの決定機をポーランドのGKボイチェフ・シュチェスニーがビッグセーブするなど、両チームの守護神が活躍。結局、最後までスコアが動かずにタイムアップを迎え、グループステージ突破を目論む両者の初戦は痛み分けとなった。

 今大会の得点王争いの候補であり、世界最高のストライカーと言われるレバンドフスキ。前回のロシア大会は無得点でグループ敗退となったこともあり、自身のワールドカップ初ゴールも期待されたが、この試合も無得点。26日の次節は、アルゼンチンを撃破したサウジアラビアを相手に、痛快なゴールを決められるだろうか。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)