ポーランド代表FWのロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ/スペイン)が、26日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループC第2節サウジアラビア代表戦を振り返った。同日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 グループC第1節終了時点で勝ち点1のポーランドは、第2節で首位に立つサウジアラビアと対戦した。36年ぶりの決勝トーナメント進出に向けて是が非でも勝利が欲しいポーランドは39分、MFピオトル・ジエリンスキのゴールで先制に成功。前半終了間際にはPKを献上するもGKヴォイチェフ・シュチェスニーがスーパーセーブで防ぐと、82分にFWロベルト・レヴァンドフスキが追加点を挙げる。試合はこのまま2-0で終了し、その後行われた同組のもうひとカードの結果を受けて、第2節終了時点で首位に浮上した。

 ポーランド史上最高のストライカーと謳われ、これまでに同国代表歴代最多の通算76得点を記録してきたレヴァンドフスキ。しかしながらW杯での得点は無く、第1節のメキシコ戦でもPKを失敗するなど、ゴールが遠かった。それでもサウジアラビア戦で、ついにゴールネットを揺らし、思わず感極まった表情を見せた同選手は「これが最後のワールドカップになるかもしれないと自覚している。国歌斉唱の時からすでに、自分の中にある感情に気づいていた」と告白。続けて「ワールドカップに出場したことだけでなく、そこでゴールを決めたことも記憶に残したかった。ワールドカップではいつもゴールを目指して必死で戦い、今日、ようやく実現させることができたよ」と万感の思いを明かした。

 またレヴァンドフスキは「代表チームの成績が一番大事」と語りつつ、「でも頭の片隅には常に数パーセント、自分自身が歴史に名を残すことを望んでいるんだ。ゴールと勝利のために、僕がどれだけハードに戦ったのか、そして僕らがどれだけハードに戦ったのかは知っている」とストライカーらしい“エゴ”も示している。

 2008年9月に行われたサンマリノ戦でのフル代表初得点から77得点目、自身2度目のW杯でようやくゴールを決めたレヴァンドフスキ。グループCは大混戦の様相を呈しており、最終節のアルゼンチン戦に敗れれば、3試合で帰国の途につく可能性もあるが果たして、レヴァンドフスキはカタールの地で何試合戦うことができるのだろうか。