1点ビハインドの後半30分、堂安が殊勲の同点ゴール
森保一監督率いる日本代表は11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第1戦でドイツ代表と対戦。1点ビハインドで前半を折り返したなか、後半30分に途中出場したMF堂安律(フライブルク)が同点ゴールを決めて追いつき、「ABEMA」でカタールW杯プロジェクトのGM(ゼネラルマネージャー)を担当するMF本田圭佑は、「持ってるってやつ。決めるヤツが決める」と語っている。
日本は前半8分、MF鎌田大地(フランクフルト)がMFイルカイ・ギュンドアンからボールを奪うと、そのまま素早く右サイドのMF伊東純也(スタッド・ランス)に展開し、カウンターを発動。持ち込んだ伊東は中央へクロスを送ると、そこに走り込んだFW前田大然(セルティック)が合わせてゴールネットを揺らした。 日本の先制かと思われた場面でスタジアムには大きな歓声が上がったが、前田がオフサイド判定で得点は認められなかった。
次第に自陣に釘付けになってしまう時間が長くなった日本は前半31分、サイドチェンジで一気にフリーになったDFダヴィド・ラウムに対してGK権田修一(清水エスパルス)が飛び出したが、キープするラウムに距離を詰めたところでファウルを犯してしまいPKの判定。これをMFイルカイ・ギュンドアンにゴール中央へ蹴り込まれ、前半33分のゴールで0-1のビハインドを背負った。
さらに前半アディショナルタイム、ペナルティーエリア内で揺さぶられて最終的にFWカイ・ハフェルツに押し込まれた。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでハフェルツがわずかにオフサイドと判定され、日本は1点ビハインドのままハーフタイムへの突入になった。
森保監督は後半開始とともに、久保建英(レアル・ソシエダ)に代えてDF冨安健洋(アーセナル)を投入して3バックに変更。同12分にはMF三笘薫(ブライトン)、FW浅野拓磨(ボーフム)、同26分には堂安を入れて攻撃のギアを上げる、すると後半30分、日本はゴール前に三笘がボールを持ったところからペナルティーエリア内でMF南野拓実(ASモナコ)が受け、中央への折り返しを相手GKマヌエル・ノイアーが弾いたところを堂安が蹴り込んで同点ゴール。森保監督が執念を見せた采配が実った。
本田は「まだあるぞ!」とシャウト。堂安について「持ってるってやつ。決めるヤツが決める」と称えた。
日本は同38分に浅野が勝ち越しゴールを奪い、2-1とリードを奪った。(FOOTBALL ZONE編集部)