ブラジル代表のFWリチャーリソン(トッテナム/イングランド)が、24日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループG第1節セルビア代表戦を振り返った。同日、『FIFA.com』が伝えている。

 2002年に行われた日韓大会以来の優勝を目指すブラジルは24日、グループG第1節でセルビアと対戦。ブラジルは前半、セルビアの我慢強い守備に攻め手を欠いたものの、後半に入って徐々に攻撃の形を作り始めた。迎えた62分、FWリチャーリソンのゴールでついに均衡を破ると、73分には同選手の“ゴラッソ”でリードを広げる。試合はこのまま2-0で終了し、“カナリア軍団”は白星スタートを切った。

 今年10月に、所属クラブの試合中にふくらはぎを痛めて負傷交代を強いられると、試合後には松葉杖をつき、涙を見せながらインタビューに応じていたリチャーリソン。それでも驚異の回復を遂げて、自身初のW杯の舞台で2得点を挙げた同選手は「僕は打ちのめされていた。夢の実現まであと一歩のところ…。以前にも同じ箇所をケガした時は、2カ月間も休むことになったからね」と苦悩を語りつつ、「本当に、本当に緊張したんだ。ワールドカップは夢の中の夢。だからこそ、とても怯えていたよ」と胸中を明かした。

 またリチャーリソンの2点目は、今大会ベストゴールのひとつとの呼び声が高い。そんな中、同選手は24日に公式Instagramを更新。自身の愛称である“ピジョン(鳩の意味)”と、ジャンピングボレーのシーンを掛け合わせて、「鳩だ、鳩隊だ!」と綴っている。