【FIFA ワールドカップ カタール2022・グループB】ウェールズ0-2イラン(日本時間11月25日/アフマド・ビン・アリスタジアム)
試合を決定付けたのは、ここしかないコースに放たれた目の覚めるような弾丸シュートだった。しかも決まったのは後半アディショナルタイム8分。終了間際に決まったスーパーゴールに選手はもちろん、サポーターや視聴者たちも大興奮となった。
お互い決定機を決めきれずスコアレスで迎えた後半アディショナルタイム8分、数的優位のイランは相手選手のクリアボールを拾ったチェシミが、ミドルレンジから強烈なシュート。ファーサイドへと飛んだボールは途中出場のGKダニー・ウォードの左手をわずかに弾き、ゴールネットの右隅へと吸い込まれた。
100分近い時間帯での劇的な一撃に、ABEMAの視聴者も「やっときた!」「劇的すぎる!!」と大興奮。スタジアムは熱狂に包まれ、イランが今大会の初勝利を決定的なものにした。
一方のウェールズは86分にGKウェイン・ヘネシーが退場しており、0-0のまま試合を終えることがマストの状況となっていた。防戦一方になりながらもイランの攻撃を長く耐えていたのだが、10分以上しのぎ切るのはやはり難しかったようだ。そう考えると、アディショナルタイムを長く取るという今大会のトレンドが試合結果を大きく分けたとも言えるだろう。
結局ウェールズは後半アディショナルタイム11分、前掛かりになったところを再びイランに突かれて万事休す。選手やファンは項垂れ、掴みかけた勝ち点1を失う形でイングランドとの最終節に臨むことになった。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)