左サイドは久保建英と熾烈な争いに

ドイツに2-1と逆転勝利を収めた日本代表は27日、決勝トーナメント進出に向けて重要な一戦となるコスタリカ戦を迎える。ドイツとは異なる戦いとなる相手であるため、ボールを保持する時間も増えることが予想されるこの一戦。注目なのは三笘薫の起用法だろう。

ドイツ戦では完全な“ジョーカー”としてチームの攻撃に厚みを加えた三笘。途中出場で[3-4-2-1]のウイングバックに入ると、左サイドから自ら仕掛けてチャンスを演出する。堂安律の同点ゴールもクロスを送った南野拓実へパスを出したのは三笘だった。

これも欧州挑戦での経験が生きた形となった。昨季までプレイしていたユニオン・サン・ジロワーズやブライトンでも3バックのシステムで左ウイングバックに入ることは多く、今季のブライトンでは攻撃の切り札として投入されることも多かった。この采配がFIFAワールドカップの舞台でも活用され、日本に歓喜をもたらすことになる。

ではコスタリカ戦ではどのように起用するべきか。ドイツ戦ほどスペースは生まれにくいが、個人で剥がせる能力がある三笘はドリブルでチャンスメイクすることが可能だ。先発で起用して存分に仕掛けさせることも一手だろう。またドイツ戦では苦しい展開となった久保建英が比較的ボールを持てるこの一戦で先発し、結果を残すことも考えられるだろう。引き離すべく途中から三笘を投入するドイツ戦と同様の使い方もあるかもしれない。