ポーランドのエースFW、W杯5試合目にして待望の初ゴール

カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグC組の第2戦が11月26日に行われ、ポーランド代表はエースFWロベルト・レバンドフスキのW杯初ゴールなどでサウジアラビア代表に2-0で勝利。初戦でアルゼンチン代表から大金星を挙げたサウジアラビアの連勝を阻んだ。

 球際で激しい競り合いが繰り広げられ、前半だけでイエローカード6枚が飛び出したこの試合。均衡が破れたのは前半39分、エリア内でボールを受けたFWロベルト・レバンドフスキのアシストからMFピオトル・ジエリンスキが蹴り込み、やや押され気味だったポーランドが先制に成功した。

 同44分、サウジアラビアはFWサレハ・アルシェハリがペナルティーエリア内でMFクリスティアン・ビエリクと接触し、ピッチに倒れ込んだ。このプレーはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の助言を受けた主審がオンフィールドレビューの末にPKと判定した。絶好のチャンスを迎えたが、10番FWサレム・アルダウサリのキックはGKヴォイチェフ・シュチェスニーがビッグセーブ。こぼれ球に詰めたDFモハメド・アルブライクのシュートも鋭い反応を見せたシュチェスニーに阻まれた。

 後半に入ると18分にFWアルカディウシュ・ミリクのヘディングがクロスバーを直撃。その3分後にはクロスに合わせたレバンドフスキのシュートが右ポストを叩くなどポーランドが立て続けにゴールに迫った。すると同37分、レバンドフスキがGKとの1対1から冷静に決めて追加点。34歳のストライカーはW杯5試合目にして待望の初ゴールとなった

 守護神シュチェスニーの活躍も光ったポーランドはそのまま無失点で逃げ切り今大会初白星。1勝1分で勝点を「4」に伸ばした。一方、初戦でアルゼンチンを下す番狂わせを演じたサウジアラビアはこれで1勝1敗となり、1994年アメリカW杯以来となる16強進出はメキシコ代表との最終戦の結果に委ねられることになった。(FOOTBALL ZONE編集部)