決勝でもおかしくないカード
2018年の悪夢は繰り返されるのだろうか。FIFAワールドカップ・カタール大会はグループステージ第2節が進行中だが、この第2節で最も注目されているであろうカードがグループEのドイツ代表VSスペイン代表だ。
ドイツ、スペイン、コスタリカ、日本で構成されるグループEは、開幕前の段階では二強二弱との見方が多かった。ドイツとスペインは優勝候補の一角でもあり、シンプルに予想するなら両チームのグループ突破が最も可能性が高い。そのため、ドイツVSスペインの直接対決はそこまで白熱したものにならないのではと考えた人もいただろう。日本とコスタリカから勝ち点6を奪えるなら、ドイツVSスペインはドロー決着で十分だ。
しかし、ドイツが日本に敗れたことで状況は変わった。4年前のロシア大会に続いて初戦を落としてしまい、今宵のスペイン戦は何が何でも絶対に落とせないゲームへと変わった。ドイツは早くも正念場を迎えたのだ。
英『BBC』によると、代表監督ハンジ・フリックはスペイン戦へ向けてファイナルのつもりで戦うと意気込む。
「日本戦の繰り返しは避けたい。我々は集中しないといけない。スペイン戦は最初のファイナルであり、それがすべてだ」
日本には敗れたものの、ドイツがトップレベルの実力を備えているのは事実だ。スペインに勝つ可能性は大いにあり、そうなればグループEは荒れてくる。
日本としても注目の一戦だが、勝ち点3を奪いにくるドイツとスペインの一戦はどのような展開となるのか。かなりハイレベルな戦いになるのは間違いなく、今大会のグループステージでは最大の注目カードと言っても良さそうだ。