右ヒザの前十字じん帯断裂という重傷を負ったバイエルンのフランス代表DFリュカ・エルナンデス。引退が頭によぎったようだ。フランス『レキップ』が伝えている。

今回のカタール大会で自身2度目のワールドカップに臨んでいたリュカ・エルナンデス。ところが初戦のオーストラリア戦で、9分の失点場面にヒザを負傷し、上述の大ケガに見舞われることになった。

25日にバイエルンから治療手術が無事に成功したとの報告があったが、W杯はおろか、今季中の復帰も絶望的な見通しとなり、26歳にとって今大会は結果的に残念なものとなってしまった。

リュカ・エルナンデスが今回のような大きなケガに悩むのは初めてではない。アトレティコ・マドリーに所属していた2019年2月に、右ヒザの内側側副じん帯を損傷し、復帰にはおよそ半年を要することになった。

さらに、バイエルンに移籍した2019-20シーズンにも足首のじん帯裂傷で、しばらく戦線離脱を余儀なくされた。

そして今回、三度の重傷に見舞われ、精神的にも参ってしまったリュカ・エルナンデスの頭には引退がよぎったそう。だが、『レキップ』によれば、母親がそんな息子を支え、立ち直らせたという。

なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、重傷を負ったにもかかわらず、バイエルンは契約延長の意思を崩していないようだ。