コスタリカ戦の敗戦を受け、イタリアメディアが採点記事を公開

 日本代表は11月27日のカタール・ワールドカップ(W杯)第2戦でコスタリカ代表に0-1の敗戦。イタリアメディア「トゥットメルカートウェブ・コム」では「なぜアサノがベンチなんだ」と採点記事で疑問を呈している。

 日本は初戦でドイツ代表を2-1で破る金星を挙げて迎える第2戦に、DF山根視来、MF守田英正、MF堂安律、MF相馬勇紀、FW上田綺世の5人をスタメン変更で送り込んだ。DF酒井宏樹とDF冨安健洋は負傷が伝えられたが、初戦のゴールに絡んだMF南野拓実やMF三笘薫、FW浅野拓磨は再びベンチスタートだった。

 膠着状態に陥った前半途中から日本はドイツ戦と同様にシステム変更。後半にはDF伊藤洋輝やMF伊東純也に加えて上記の3選手をドイツ戦と同様に投入したが、最後まで打開できず。逆に後半36分、伊藤からDF吉田麻也、MF守田英正と浮き球でつないでいこうとしたところで奪われ、相手DFケイセル・フレールの左足シュートが枠内に。ふわりとしたボールにGK権田修一はうまく合わせ切れず、手に触ったボールがゴールに吸い込まれてしまった。

 この敗戦を受け採点記事では、権田、吉田、守田、MF遠藤航、三笘、上田に5点でワーストタイの点数が付いた。

 イタリア・セリエAのサンプドリアでのプレー経験がある吉田には「コスタリカのゴールまでは非の打ちどころがなかったが、ゴール場面でのアウトサイドでのクリア(守田へのパスの場面)。日本が大きな犠牲を払った」と、吉田のプレー選択に疑問がつけられた。

 一方で、浅野は「6点」が付けられたが、その寸評では「彼は(ピッチに)入ってすぐに危険を作り出す。チームの中で最もフィットしているのに、なぜ試合の最初からベンチに置いておくのか」と起用法に疑問符が付いていた。

 その森保一監督の採点も「5点」で、「ドイツ戦から大幅に変更し、浅野、冨安、南野を再びベンチに置いた。前半は1本のシュートもなく終わった。後半に浅野を投入してリズムを変えた。南野を投入するにはコスタリカのゴールが必要だった。日本の突破をひどく複雑化させる大きな誤算だ」とされた。

 セリエAのボローニャでプレーしたことのある冨安の負傷は把握されていなかったかもしれないが、浅野の起用法や、先制されるまで南野を投入しない消極的な采配にも疑問符が付いていた。(FOOTBALL ZONE編集部)