(FIFA/Getty Images)
【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループF】ベルギー0-2モロッコ(日本時間11月27日/アルトゥママ スタジアム)
まさに歴史的大勝利を決定づけた瞬間だった。モロッコがFIFAランキング2位のベルギー相手に後半アディショナルタイムにダメ押しの2点目を決めた。その瞬間スタジアムはこの日1番の大盛り上がりをみせ、嬉しさのあまり涙を流すサポーターの姿もあった──。
73分にフリーキックから先制点を決めたモロッコはベルギーの攻撃に耐えて、試合は後半アディショナルタイムへ。そして迎えた91分、GKのロングキックからボールはモロッコ代表MFツィエクの元へと渡った。ツィエクは対峙したベルギー代表DFカスターニュを振り切り、利き足ではない右足でマイナスのクロスを供給。これを途中出場のアブクラルが、名手クルトワのニアを抜く完璧なフィニッシュでダメ押しの2点目を決めた。
これにはピッチ上の選手たちはもちろん、ゴール裏を埋め尽くしたモロッコサポーターも大盛り上がり。ゴールが決まった瞬間に立ち上がり、周りのサポーターと抱き合う人や国旗を全力で掲げる人、そして歓喜のあまりに涙するサポーターの姿もあった。
ベルギー相手の歴史的大勝利でモロッコはグループFの2位に浮上。カナダとの最終戦に勝利すれば1986年大会以来の決勝トーナメント進出が確実となる。ワリド・レグラギ監督の下で新たに団結したモロッコ代表がグループFをかき乱す。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)