ブルーノ・フェルナンデスが2ゴールの活躍

 カタール・ワールドカップ(W杯)、グループリーグ第2戦のラスト1カードは欧州の強豪ポルトガル代表と南米の武闘派集団ウルグアイ代表が激突。MFブルーノ・フェルナンデスの2ゴールでポルトガルが2-0の勝利を収めた。

 ポルトガルは初戦でガーナ代表に3-2と点の取り合いを制し、ウルグアイは韓国代表と0-0の引き分け。対照的なスタートを切った両チームだったが、このグループHの2強対決と目される対戦では伝統的な持ち味を発揮した。

 ポルトガルは攻撃的にゲームを支配して進めようとし、ウルグアイは局面でイエローカードも辞さない強烈なタックルを見舞った。ポルトガルの選手がピッチ上に倒れ込む回数も多くなり、ウルグアイは鋭いカウンターからMFロドリゴ・ベンタンクールが抜け出してGKと1対1になる場面もあったが、ポルトガルは守護神のGKジオゴ・コスタの好セーブで事なきを得た。

 そして、試合が動いたのは後半9分だった。左サイドからフェルナンデスから最終ラインとGKの間にクロスが入ると、脅威のジャンプ力でロナウドがヘディング。これにGKも惑わされ、ボールがそのままゴールに吸い込まれた。

 ウルグアイはこの試合スタメンだったFWエディンソン・カバーニが沈黙し、残り20分を切ってFWルイス・スアレスへとベテラン同士のスイッチ。後半30分には、スアレスと同時投入されたFWマキシミリアーノ・ゴメスのミドルがゴールポストを直撃、直後の後半33分にはセットプレーのこぼれ球をゴール前でスアレスが狙うもわずかに枠外と、追いかけるウルグアイが攻勢に出た。

 それでもポルトガルはコスタを中心に守り切り、後半アディショナルタイムにはフェルナンデスのドリブル突破にスライディングしたウルグアイのDFホセ・ヒメネスの手にボールが接触。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で映像確認されてPKに。これをフェルナンデスが蹴り込んで2-0としたポルトガルは2連勝で決勝トーナメント進出を決め、ウルグアイは最終戦のガーナ戦で勝利が絶対条件となった。(FOOTBALL ZONE編集部)