フランクフルトで経験済みのボランチ出場も視野

 日本代表は11月29日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦のスペイン戦に向けたトレーニングを行った。右膝を負傷したMF遠藤航(シュツットガルト)はこの日も別メニューでの調整となり、スペイン戦への出場がかなり厳しい状況となっている。

 初戦のドイツ戦(2-1)の後半途中からは、所属するフランクフルトでもプレーするボランチに入ったMF鎌田大地が、再び中盤の底を務める可能性もある。29日の練習後、ミックスゾーンでボランチでの出場について問われた鎌田は「それは俺に聞かれても。監督に聞いてほしい」と前置きをしてから、準備はしていると語った。

「僕はもちろん、ボランチでも全然できるので。『出ろ!』と言われたら、やるつもりです。ポジションについては、ボランチだろうが、トップ下だろうが、どちらも問題ないと思います」と、守備的なポジションにコンディション不良の選手が出ているなかで、チームの穴埋めをこなす考えも示した。

 前回のコスタリカ戦(0-1)は精彩を欠いたが、連戦の疲労はないと言う。「逆にコンディションが悪いことを、自分のプレーが良くない理由にしたいくらいですけど、それに関しては問題ない。コンディションはいいと思う」と、語った。

 そして、「気にしていても何もいいことはない。後悔するなら、何が良くなかったとか、もっとこうすれば良かったとかは、終わってからいくらでも時間はあるし、そこで考えればいい。僕は自分にも自信があるし、今までやってきたことにも自信があるので、自分を信じてやるだけ」と、3試合連続の出場にも不安はないと語っている。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)