セネガル代表DFカリドゥ・クリバリが、自身の代表初ゴールを母国のレジェンドに捧げた。

クリバリ擁するセネガル代表は29日、グループA最終節でエクアドルと対戦した。勝てば突破、引き分け以下で敗退という明瞭な構図の中、1-1で迎えた70分のセットプレーでクリバリがゴールを決めた。

これが決勝ゴールとなり、セネガルは逆転でベスト16へ進出。また、主将のクリバリにとっても初のワールドカップにして嬉しい代表初ゴールとなった。

試合後、『beIN sports』のインタビューに応じたクリバリは、この一戦のゴールを故パパ・ブバ・ディオプに捧げるとコメント。現役時代にフルアムやポーツマス、ウェストハムでプレーしたディオプ氏は、セネガル代表として63キャップを持ち、2002年の日韓大会ではフランスに1ゴール、ウルグアイに2ゴールを挙げ、ベスト8入りに大きく貢献したレジェンドだ。

2013年1月にバーミンガムを最後に現役を引退したが、2020年11月29日、筋萎縮性側索硬化症で帰らぬ人となった。

「今日はセネガル人にとって特別な日だった。僕らの最初のゴールはパパ・ブバ・ディオプに捧げた。今日は彼の命日なんだ。僕らは今日、彼のために大きなことを成し遂げたかった」

「彼は僕らの小さい頃の憧れで、セネガルサッカーの全てだった。僕らにとってのビッグボスだったんだよ。今日は彼のためにある。この腕章には彼の背番号が刻まれているんだ」