イラン代表のカルロス・ケイロス監督が、アメリカ代表戦を振り返った。『ESPN』が伝えた。
29日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループBの最終節が行われた。
グループ2位で最終節を迎えたイランは、3位のアメリカと対戦。勝った方が決勝トーナメント行きとなる試合。イランは引き分けでも良い状況だった。
しかし、試合は38分にクリスチャン・プリシッチがゴールしアメリカが先制。イランは後半こそアメリカを圧倒するもゴールが最後まで遠く、試合終盤にはPKかと思われるシーンもあった中で何もなく試合終了。アメリカがベスト16に駒を進めた。
史上初のグループステージ突破を目指したイランだったが、逆転での敗退に。チームを率いるケイロス監督は、選手たちが報われなかったことを嘆いた。
「2018年、私はこれまで多くのクラブや代表チームを指導してきたと言ったが、キャリアの中で、イランの選手のように全てを与えても何も得られない選手を見たことはなかった」
「フットボールは時にフェアではない。我々はより強くなって戻ってきて、全世界の尊敬を得ることになるだろう」
選手のパフォーマンスが結果に繋がらなかったとしたケイロス監督は、ゴールが生まれなかったことを嘆き、アメリカが良いプレーをしてきたと振り返った。
「ゴールを決めた人間には、フットボールの神々が祝福を与えてくれるが、残念ながら我々はゴールを決められなかった」
「私は試合前に、最初の2試合でアメリカが最も安定したチームだと言った」
「アメリカはウェールズやイングランドと同じように試合をスタートさせた。彼らは我々よりも優れ、より獰猛で、よりスピーディーでゴールを決めた。ただ、それには驚かなかった」
「しかし、後半になると状況が変わり、ボールを保持して、前半のアメリカよりも多くのチャンスを作っていた。少なくとも1点を奪うには値したものだった」
「アメリカの選手たちはスピードがある。フェラーリと対戦するときは、ハイウェイを閉鎖する必要がるといえるかもしれないが、それがハーフタイム後に我々がしたことであり、より良いチームだった」
また改めて選手たちを称賛。チームへ捧げる精神を称えた。
「我々は他のチームとは比較にならない雰囲気の中でトレーニングを行っている。私が毎日選手たちと仕事をしていると、彼らはイランを代表したいという熱意を願望を示している」