決勝トーナメント進出を懸け、グループ最終戦でサウジアラビアと対戦
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグC組の第3戦が現地時間11月30日に行われ、メキシコ代表がサウジアラビア代表に2-1で勝利した。今大会初勝利を挙げたメキシコだが、勝点4で並んだポーランド代表に及ばずに敗退が決定。初戦でアルゼンチン代表から大金星を挙げたサウジアラビアも1994年アメリカW杯以来の16強入りを逃した。
全チームに突破の可能性が残っていたなかで迎えた最終節。3位のサウジアラビアは勝てば無条件で突破が決まり、引き分けでも可能性を残していた。一方、4位メキシコは勝利した上でアルゼンチン代表とポーラン代表の結果次第と厳しい状況で最終戦を迎えた。
お互いに負けられない試合ということもあり、序盤から球際で激しい競り合いが繰り広げられ、攻守も目まぐるしく入れ替わる展開に。サウジアラビアの選手が足を痛めてピッチに倒れ込むシーンが続いたなかで、前半37分にはDFアリ・アルブライヒがMFリヤド・シャラヒリとの交代を余儀なくされた。
すると、迎えた後半3分にメキシコがセットプレーから先制。MFルイス・チャベスの左CKをDFセサル・モンテスがニアサイドでフリックし、FWエンリ・マルティンが押し込んだ。さらにその4分後にはチャベスがゴールまで約30メートルの直接FKを決めて追加点を奪った。その後もメキシコは決定機を作り続けたが追加点は生まれず、逆に終盤にはサウジに1点を返され、試合は2-1で終了した。
メキシコの突破の鍵を握るもう一試合はアルゼンチンがポーランドに2-0で勝利した。これでアルゼンチンは首位を確定。ポーランドとメキシコは勝点で並んだが、得失点差でポーランドがメキシコを上回り、ポーランドが2位を確保した。
W杯では7大会連続ベスト16と長年安定した成績を残していたメキシコだが、サウジアラビアとともに揃って敗退となった。(FOOTBALL ZONE編集部)