男子ワールドカップ(W杯)で初の女性主審に任命されたフランス人レフェリーのステファニー・フラパールさんが、歴史的な一戦に向けて現在の心境を語った。
国際サッカー連盟(FIFA)は、1日に行われるグループE最終節、コスタリカ代表vsドイツ代表の主審にフラパールさんを任命。
今大会で日本の山下良美さん、ルワンダ人のサリマ・ムカンサンガさんと共に女性審判員として3名の主審に選出されたフラパールさんは、メキシコ代表vsポーランド代表での第4審判でのW杯デビューに続き、今度は主審として歴史を開くことになった。
その一戦に向け、38歳の女性主審はフランス『レキップ』のインタビューに応じ、率直な思いを語った。
「必ずしも主審として割り当てられることを期待していなかったので、感情は非常に大きかったです。ワールドカップでフランスを代表することは、大きな誇りと名誉です」
「周りの環境はすべて整っていると思いますし、目標は常に同じだと思います。それはピッチ上で適切ジャッジを行い、良いパフォーマンスを発揮することです。本当に大きな感情を持って参加することです」
「ただ、必然的に重要なのはピッチ内であるため、それらの感情をうまくコントロールする必要があります」
「初めのうちは、満員のワールドカップのスタジアムに足を踏み入れるのは、多くの観客と同様に多くの期待に満ちたものでした。しかし、その後はピッチ内に専念するようになりました。実際、私たちは主な目的であるピッチ内に集中しているときにうまく機能します」
なお、世界的に知られる女性主審は、2019年のUEFAスーパーカップ担当したほか、カタールW杯欧州予選でも試合を担当。UEFAチャンピオンズリーグでも、2020-21シーズンに史上初となる女性審判として試合を裁いていた。