【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループF】カナダ1-2モロッコ(日本時間12月2日/アルトゥママ スタジアム)

 日本時間2日、FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループFの第3戦、カナダvsモロッコが行われた。前半から両者の意地がぶつかり合う中、序盤にスコアを動かしたモロッコが2-1で勝利。36年ぶりとなる決勝トーナメント進出を果たした。 

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 試合はいきなり動いた。4分、カナダの守備ラインのミスを突いたハキム・ツィエクが、GKが飛び出して無人となったゴールに落ち着いてシュートを流し込み、モロッコが開始早々に先制した。この試合に勝利すればグループ突破が確定する中、モロッコはさらに勢いを増していく。23分、自陣右サイドのアシュラフ・ハキミが大きな弧を描くインスイングのロングパスを送ると、裏へと抜け出したハキム・ツィエクが素晴らしいトラップから、右足を一閃。強烈なシュートで追加点を奪った。

 これで試合の趨勢は決まったかに思えたが、カナダは諦めていなかった。

 40分、左サイドから攻め込んだカナダは、サミュエル・アデクグベがニアに鋭いクロスを上げると、クリアしようと足を伸ばしたナイエフ・アゲルドの当たって方向が変わり、ネットイン。オウンゴールでカナダが1点を返すことに成功した。

 前半終盤、47分にはモロッコがFKの流れからエンネシリのこの試合2点目が決まったかに思われたが、これはオフサイドとなり、ノーゴール。試合はそのまま1-2のモロッコのリードで折り返した。

 後半に入ると、モロッコにも疲れが見え始め、徐々にカナダがペースを握っていく展開に。そして60分に、ジョナサン・デイビッド、アティバ・ハッチンソン、イスマエル・コネの3人、さらに65分にはリッチー・ラリアを入れて攻勢を強めていく。迎えた72分、カナダは右CKのクロスボールからハッチンソンがヘディングすると、クロスバーに当たってゴールかと思われたが、地面に着いた瞬間、ボールはライン上にかかっていたため、惜しくも同点ゴールとはならなかった。

 モロッコの足が止まり、後半の中盤以降は常にカナダがボールをキープしていく。

 モロッコは36年ぶりの決勝トーナメントへ、カナダは歴史的な勝ち点獲得へ、互いに意地を見せた終盤だったが、スコアは動かず。1-2で試合は終了し、モロッコがグループFで2勝1分とし、グループリーグ突破を果たした。一方、36年ぶりに大会に出場したカナダはワールドカップで初勝利を挙げることができず、3連敗で去ることになった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)(Getty Images)