【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループE】コスタリカ2-4ドイツ(日本時間12月2日/アルバイト スタジアム)

 男子ワールドカップの歴史に新たな1ページが刻まれた。1930年に第1回大会が始まってから92年、22回目の大会で初めて、女性審判が主審としてピッチに立った。しかも、副審2人を含め、ピッチの3人が全て女性という、フットボール史において重要な一戦となった。

【映像】92年の歴史で初めて男子W杯で女性主審が笛を吹く

 日本対スペイン戦と同時刻に行われたグループEのコスタリカ対ドイツ戦では、フランス人のステファニー・フラパール氏が主審を務め、史上初めて男子ワールドカップの試合を“女性の主審”が担当することになった。

 今大会では、女性が第4審を担当することはあったものの、主審はこれが初めてとなる。副審を務めるブラジルのニューザ・イネス・バック氏、メキシコのカレン・ディアス・メディナ氏と共に、ピッチ上に立つ3人が全員女性という、世界中が注目する一戦を執り行うことになった。

 ABEMAの解説・中澤佑二氏は試合前に「試合をどのようにコントロールするかも見る側の楽しみの一つです」とコメントし、視聴者も「すげぇな」とその瞬間を目撃した。

 この試合は、VARと交信するイヤホンに不具合が生じるというアクシデントにも見舞われたが、6ゴールが生まれ、グループステージ突破をかけた両者が激しく激突した乱打戦を最後まで裁き切った。なお、今大会はフラパール氏の他に、山下良美氏とサリマ・ムカンサンガ氏も主審のリストに名を連ねており、残りの試合で出番が訪れるかもしれない。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)

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