面白い戦いが見られるか

FIFAワールドカップ・カタール大会は早くもグループステージ最終節を迎えている。すでに決勝トーナメント進出が決まったチームもあり、大会は徐々にクライマックスへと向かっている。

すでに決まっているラウンド16のカードはオランダ対アメリカ、アルゼンチン対オーストラリア、フランス対ポーランド、イングランド対セネガル、日本対クロアチア、モロッコ対スペインの6カードで、比較的勝敗が予想しやすい内訳になった。

注目はラウンド16の一つ先であるラウンド8でぶつかることになるフランスとイングランドのカードだ。近年好成績を残す2チームで、フランスはW杯・ロシア大会で、イングランドはEURO2020で存在感を示した。

両チームともに攻守両面でタレントを揃えており、タレント力だけを見ればこの2チームが抜けている。ベテラン、中盤、若手と隙がなく、面白いゲームになるだろう。

「正直言ってムバッペはウォーカーのフィジカルに苦戦すると思う」

サウサンプトンのテオ・ウォルコットはキリアン・ムバッペとカイル・ウォーカーの対決を楽しみにしており、ウォーカーに分があると英『talk Sport』で予想している。

ムバッペはテクニックとスピード、強さを兼ね備えたドリブラーで、フランスの攻撃をけん引する。ドリブルだけでなく得点も取れるアタッカーであり、グループステージでは3ゴール1アシストを記録した。これまでの対戦国はムバッペを封じることに苦労しており、結果止めることはできなかった。

ただイングランドにはそんなスピードスターを封じられる力を持ったDFがいる。それがウォーカーだ。ハイレベルなスピードと強さを持つ守備者で、相手のカウンターを一人で止めることができる。マンチェスター・シティではパリ・サンジェルマンとCLで対戦した際に当時のムバッペを完封してシティのファイナル進出を決めた。

今大会屈指のドリブラー対今大会屈指の守備者。予想は難しいが、ここまでの事実をまとめるとウォルコットが主張するようにムバッペの勝ち目はない。ただウォーカーは負傷明けとコンディションは万全ではないため、ムバッペがウォーカーを負かす展開になる可能性もある。