【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループH】韓国2-1ポルトガル(日本時間12月3日/エデュケーションシティ スタジアム)

 韓国代表の超劇的決勝トーナメント進出が決定。混戦のグループHは最後まで“1点”を争い、韓国が先に試合を終えて暫定2位に浮上。他会場の結果を聞いた瞬間、スタジアムが真っ赤な歓喜に包まれ、美女サポーターは号泣。サポーターに向かって“ダイブ”をして喜びを分かち合った韓国代表選手たち。その中には、3年ぶりの決勝トーナメント進出を決めたことに対する安堵か、涙するソン・フンミンの姿もあった。

【映像】美女サポもソン・フンミンも号泣した歓喜の瞬間

 ポルトガルが2連勝で突破を決めていたグループHは、残り1枠をガーナ、韓国、ウルグアイで争っていた。ポルトガルと対戦した韓国は、わずか5分で先制を許しながらも27分にキム・ヨングォンのゴールで同点。その後は決定的な場面をほとんど作れなかった。

 一方の裏カードは、ウルグアイが32分までにガーナから2点を先取。その時点で2位はウルグアイだった。このままでは2010年以来、3大会ぶりの決勝トーナメントに届かない。しかし選手のギアが上がり切らず、終盤まで1-1のまま90分を迎えてしまった。

 アディショナルタイムは6分。その直後だった。91分、ソン・フンミンの単独カウンターから、最後はスルーパスを受けたファン・ヒチャンが決勝弾。すると順位が4位だった韓国が2位へと浮上。勝ち点4、得失点差4でウルグアイと並びながら、総得点(韓国4、ウルグアイ2)でわずかに上回った。そして試合は終了。あとは結果を待つことになった。

 ウルグアイが1点でも挙げれば、今度は「得失点差」で上回られ敗退が決まる。韓国の選手たちは輪になり、肩を組んで、結果を待つ。スタンドのサポーターたちもみな、他会場の試合が映っているはずのスマートフォンの画面を覗き込んで、その時を待つ。そして──。

 ウルグアイvsガーナは、2-0のまま終了。その報を受け、飛び跳ねて歓喜する選手たち。雄叫びを挙げる観客。そして選手は、全員でゴール前に向かって走り出し、大挙して会場に押しかけ声援を送ったサポーターと喜びを共有するために、ピッチにダイブした。

 涙ながらに母国の勝利を祝うサポーター。チームを常に導いてきたエースでありキャプテンであり大黒柱、ソン・フンミンも人目をはばからずに涙を流した。

 その光景を見たABEMAの視聴者たちも「韓国おめでとう」「アジアの奇跡」「監督不在で韓国頑張った」「決勝で会おう」と次々に彼らの結果を祝う言葉を投げかけた。

 韓国は今大会、初戦でウルグアイにスコアレスドローで引き分け、第2戦のガーナ戦は2点を先行されながらチョ・ギュソンの2ゴールで同点に追いつく粘り強さを見せたものの、勝ち越されて敗戦。2010年以来、3大会ぶりとなるグループステージ突破に向けて後がない状況で、後半アディショナルタイム、まさに最終盤で見事な逆転劇を演じてみせた。

 韓国は、共にアジアをけん引する存在の日本と揃って決勝トーナメントに進出。日韓共同開催の2002年大会で大躍進したベスト4以上の成績を収めることができるか──。(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)