W杯で2得点のチョ・ギュソンにセルティック移籍の可能性

 カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16進出を果たした韓国代表で、イングランド1部トッテナムFWソン・フンミンを上回る2得点を挙げたFWチョ・ギュソンの獲得に、スコットランド1部セルティックが動いているという。英メディア「GIVE ME SPORT」は、同チームの日本人選手の存在がチョ・ギュソン獲得を後押しするかもしれないと報じている。

 チョ・ギュソンは、カタールW杯の韓国代表メンバーに選出されると、初戦のウルグアイ代表戦(0-0)に途中出場を果たす。続くガーナ代表戦(2-3)では2ゴールを記録すると、グループステージ第3節のポルトガル代表戦(2-1)、ラウンド16のブラジル戦(1-4)でも先発出場していた。

 現在24歳のチョ・ギュソンは全北現代に所属。2022年にはKリーグで31試合17得点5アシストを記録し、得点王を獲得した。ベストイレブンにも選出されており、将来が嘱望されている。ドイツ移籍専門サイト「transfermarkt」の市場価格は、140万ユーロ(約2億円)となっている。

 先日にはスコットランド紙「デイリー・レコード」がセルティックからの関心を報じていたが、「GIVE ME SPORT」によると移籍専門記者のディーン・ジョーンズ氏は「現状、セルティックは1月に獲得するチャンスがあるかを探っている」とコメント。記事ではW杯での活躍により、「グローバルレベルのタレントを示し、欧州への移籍は避けられない」とした。

 また、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督就任以降、FW古橋亨梧やMF旗手怜央など、アジアからの選手獲得が成功している例に言及。「ポステコグルーはすでに古橋や旗手でアジア人の獲得成功を満喫しており、オーストラリア人指揮官はチョ・ギュソンで新たな原石の確保を狙うかもしれない」と、日本人選手の成功が後押しとなる可能性を指摘している。

 W杯で大きく株を上げたチョ・ギュソンは、冬の移籍市場でどのような決断を下すことになるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)