日本は死の組を首位通過、韓国もポルトガルとウルグアイが同居するグループを勝ち抜く

 カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月6日にベスト8が出揃い、アジア勢はすべて姿を消した。それでも、日本代表、韓国代表ともに決勝トーナメント1回戦で敗退となったが、中国英字紙「チャイナデイリー」は、その戦いから“学ぶべきもの”に触れている。

 日本はドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表という“死の組”とも言われるグループEに入ったなか、ドイツとスペインを破って2勝1敗で首位通過。決勝トーナメント1回戦で前回大会の準優勝国クロアチア代表にPK戦の末に敗れたが、勇敢な戦いぶりは世界から称賛を浴びた。

 一方の韓国は、ポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居するグループHで1勝1分1敗。最終戦でポルトガルを破り、ウルグアイと勝ち点4で並んだなか、総得点で上回って歓喜のグループ突破を決めた。ベスト16では王国ブラジル代表に1-4と力の差を見せつけられたとはいえ、日本とともにアジアの意地を見せたと言っていい。

 中国英字紙「チャイナデイリー」は、「アンダードッグの実現した夢、逆転のスリリングな衝撃、自国を代表して戦うことへの感情、スポーツの発展の具体的な進歩はすべて、日本と韓国の物語に表れている」と伝えた。

 今大会、サウジアラビア代表がアルゼンチン代表を破ったのには始まり、モロッコ代表がベルギー代表に、オーストラリア代表がデンマーク代表に勝利するなど、アップセット(番狂わせ)が続出。日本もドイツとスペイン、韓国もポルトガルと欧州の強豪相手に白星を挙げている。

 記事では、欧州5大リーグには東アジア出身の選手がまだまだ少ないと触れつつ、「日本代表、韓国代表がW杯のような国際大会のピッチに立つ時、彼らは効果的に自分自身を世界にアピールしている。カタールW杯では、ガーナ戦で2ゴールを決めた韓国人FWチョ・ギュソンを含むアジア人選手が活躍して人気を博している」としている。

 日本代表DF冨安健洋(アーセナル)や韓国代表FWソン・フンミン(トッテナム)のような世界的クラブでトップレベルの戦いを見せる選手がアジア内でも増えていくことが期待されている。(FOOTBALL ZONE編集部)