ベスト16ではなく、さらにその先を見据えた戦いを指摘

 韓国代表はカタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16という結果を残した。しかし、2002年日韓大会の最高位であるベスト4に比べると国内では物足りなさを感じているようで、韓国メディアは「今は飛躍が必要な時だ」と指摘している。

 韓国はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで1勝1分1敗の勝ち点4でウルグアイと並んだが、総得点の差で2位となり、決勝トーナメントに進出。ラウンド16でブラジル代表に敗れたものの、たしかな存在感を示した。

 それでも、国際サッカー連盟(FIFA)が発表した今大会の最終順位では韓国が16位。決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表に敗れて敗退となった日本代表は9位だった。

 韓国メディア「xportsnews」は「ベスト16の自己満」と見出しを打ち、このFIFA発表のランキングに言及している。

「グループリーグを2勝1敗で突破し、クロアチアとPK戦までもつれた末に敗れた日本が9位で、決勝トーナメント1回戦敗退のチームでは最も高い順位だった。PK戦は引き分けとして記録が残る。日本が16強で敗退したチームのうち2勝1分1敗で最も成績が良かったということだ。日本に続いて、セネガル、オーストラリア、スイス、スペイン、アメリカ、ポーランドが名を連ね、16位が韓国だった。韓国はベスト16進出国の中で最も低い成績で大会を終えた」

 記事では、「今は飛躍が必要な時期なのは明らかだ」と指摘。「1勝1分1敗というギリギリな成績でグループリーグを突破しても、ベスト16より先に勝ち上がることはできないと今回のカタールW杯で証明された。韓国は4年後、(30歳の)ソン・フンミンが健在であれば、キム・ミンジェ、ファン・ヒチャン、ファン・インボム、ナ・サンホ、イ・スンウらが選手として全盛期を迎える。イ・ガンイン、チョ・ギュソンのレベルもアップグレードされるものと見られる。このようなタレントを有して1勝を狙うのではなく、2勝を目指してこそベスト16が可能だ」と展望していた。(FOOTBALL ZONE編集部)