アジアは突破率50%、欧州は13チーム中7チームの54%

 カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月2日にグループリーグの試合がすべて終了。決勝トーナメント進出の16チームが出揃ったが、3チームが進出したアジア勢が欧州に次ぐ第2勢力を形成した。

 今大会は初の中東開催ということから、暑熱対策も考慮されて史上初めて11月開幕の12月決勝という日程になった。欧州各国のリーグ戦でプレーする選手たちは、直前の週末までクラブチームでの活動を行うことになり、各代表チームは1週間から10日で大会への準備を進めることが強いられた。

 そうしたなかでも序盤は欧州勢が堅調だったが、初戦でサウジアラビア代表がアルゼンチン代表に2-1、日本代表がドイツ代表に2-1で勝利したようにアジア勢の躍進が目立った。グループリーグだけで、決勝トーナメントも含むアジア勢で史上最多の7勝を挙げ、日本とオーストラリア代表、韓国代表の3チームが突破を果たした。

 全体でのトップはヨーロッパ勢の7チームだったが、13チームが出場しているだけに突破率54%と、裏を返せばほぼ半数が敗退。アジア勢は開催国カタールを含む6チーム出場のため、突破率は50%を記録した。

 また、ヨーロッパ勢と並んで世界のサッカー界をリードしてきた南米勢はブラジル代表とアルゼンチン代表のみが突破。こちらも4チームの出場に対して突破率は50%だった。アフリカ勢はモロッコ代表とセネガル代表が突破に成功し、5チーム出場で40%が突破となった。

 最も苦しんだのは北中米カリブ海の代表で、突破はアメリカ代表のみ。4チームの出場で25%の突破率。次回の2026年W杯はアメリカ、カナダ、メキシコによる北中米3か国の共同開催になるが、カナダ代表は3戦全敗、メキシコ代表は勝ち点4を獲得したものの得失点差での敗退となってしまった。

 この結果、決勝トーナメントは左側の山にアジア勢が3チームが固まり、8チームの中で最大勢力を形成するという意外な事態に。ほかにも北中米カリブ海のアメリカ、南米の強豪2チームが入ったこともあり、非常に国際色が豊かな山になった。一方で右側の山はヨーロッパ勢が6チームにアフリカ勢が2チームという極端な配置となっている。

 サプライズを起こし続けるアジア勢の躍進はどこまで続くのか。また、欧州勢や南米勢はここからギアチェンジしていくのかなど注目の決勝トーナメントは、現地時間12月3日にスタートする。(FOOTBALL ZONE編集部)