ロナルド・クーマン氏は、スペイン代表を優勝候補に推した。

カタール・ワールドカップ(W杯)はグループステージを終え、すでにラウンド16の戦いがスタート。日本代表や韓国代表などアップセットを成し遂げたチームが生き残っている一方で、ドイツ代表やウルグアイ代表といった優勝経験のある強豪国の敗退も起こっている。

かつてオランダ代表やバルセロナを指揮していたクーマン氏はスペイン『マルカ』のインタビューで、今後の決勝トーナメントではハイレベルな戦いが観戦できることを心待ちにしていると語った。

「ほとんどいつもそうだが、グループステージでは通常、面白い試合を見られることは少ない。これからのトーナメントでは、非常に良い勝負が見られると思う」

また、優勝候補として挙げたのはスペイン代表。1日のグループE第3節では日本に1-2で敗れたものの、ルイス・エンリケ監督率いるチームには高いクオリティがあると評価した。

「スペインはグループステージの最終戦まで最も良いプレーをしていたチームである。コスタリカ代表戦ではベストな状態ではなかったが、素晴らしい結果を残した。彼らから7ゴールを奪うこと、そして95分間、あれほど高いレベルでプレーすることは簡単なことではないだろう」

「ドイツ戦でも非常に良かった。強弱をつけたスペインのプレー、インテンシティ、プレスのかけ方などは、これまで見た中で一番良いものだと思いう。しかし、日本との試合では悪いパフォーマンスをすれば、簡単に敗退が決まるということが証明された」

「日本に敗れたとはいえ、未だに優勝候補の一角であることに変わりはない。フランス代表とブラジル代表も有力だと思う。あとはイングランド代表や、オランダ代表、アルゼンチン代表なども可能性があるチームだろう。しかし、私はスペインがこのW杯で好成績を残すと思っている」

「ルイス・エンリケは批判を受けながらも、若手選手へのこだわりを貫いた。彼は自分のスタイルでチームをマネジメントしており、これまで素晴らしい仕事をしてきた」