カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16のフランス代表vsポーランド代表が4日に行われ、3-1でフランスが勝利した。

グループDを首位で通過した前回王者のフランスは、主力を温存して臨んだグループD最終節のチュニジア代表戦から先発からヴァランとチュアメニ以外の9人変更。ムバッペやグリーズマン、デンベレ、GKロリスら現状のベストメンバーで臨んだ。

一方、4日前のアルゼンチン代表戦を0-2で敗れるも得失点差でグループCを2位通過したポーランドは、その試合から先発を2人変更。ビエリクとシフィデルスキに代えてカミンスキとシマンスキを先発で起用。最前線にレヴァンドフスキを据えた[4-1-4-1]で試合に臨んだ。

ポーランドが前線から積極的にボールを奪いに行くアグレッシブな入りを見せる中、フランスは13分にバイタルエリア手前からチュアメニが強烈なミドルシュートでゴールに迫ったが、これはGKシュチェスニーに弾かれた。

さらにフランスは、29分にもフランコフスキのミスパスを敵陣でカットしたグリーズマンのスルーパスでボックス右深くまで駆け上がったデンベレが折り返しを供給。最後はゴール前に走りこんだジルーがすべり込みながら合わせたが、シュートはゴール左に外れた。

対するポーランドは38分、左サイドを突破したベレシュインスキの折り返しを走りこんだジエリンスキがシュート。これはGKロリスが体でブロック。こぼれ球を再びジエリンスキが詰めたが、これはテオ・エルナンデスのブロックに阻まれた。

ハーフタイムにかけては、再びフランスが押し込むと44分にスコアが動く。バイタルエリアでパスを受けたムバッペが素早くラストパスを送ると、ゴール前に抜け出したジルーが左足でゴールに流し込み、1-0で前半を終えた。

なお、ジルーの先制点はティエリ・アンリ氏が記録したフランス代表歴代最多ゴール記録を更新するフランス代表通算52ゴール目のメモリアルゴールとなっている。

迎えた後半は1点を追うポーランドが立ち上がりから前がかる展開となった中、フランスは57分にチャンス。左CKの二次攻撃からグリーズマンが左クロスを供給すると、飛び出したGKのパンチングしたボールをラビオがボックス内へ弾き返すと、ジルーがオーバヘッドシュートでゴールネットを揺らしたが、飛び出したGKと接触したヴァランのファウルを取られ、ゴールは取り消された。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。そんな中、フランスは74分に自陣からのロングカウンターを仕掛けると、ジルーのパスを右サイドで受けたデンベレが斜めのドリブルでバイタルエリア付近まで運び、ボックス左へラストパス。これをフリーで受けたムバッペが難なくシュートをゴール左に突き刺した。

直後にジルーとデンベレを下げてテュラムとコマンを投入したフランスは、91分にもテュラムのパスをボックス左で受けたムバッペがゴールネットを揺らすと、試合終了直前にPKから1点を返されたが3-1で勝利。

40年ぶりのラウンド16突破を目指したポーランドを退け、W杯連覇に前進したフランスは、10日に行われる準々決勝でイングランド代表vsセネガル代表の勝者と対戦する。

フランス 3-1 ポーランド
【フランス】
ジルー(前44)
ムバッペ(後29)
ムバッペ(後46)
【ポーランド】
レヴァンドフスキ(後54[PK])