隙のない試合運びでレバンドフスキ擁するポーランドに勝利

 カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦が現地時間12月4日に行われた。史上3か国目の連覇を狙うフランス代表がポーランド代表に3-1で勝利し、3大会連続でベスト8に駒を進めた。

 フランスは序盤から左サイドのFWキリアン・ムバッペ、右サイドのFWウスマン・デンベレと左右両翼にボールを集め、そこにFWアントワーヌ・グリーズマンが絡む形で迫力ある攻撃を繰り出していく。すると前半終了間際の44分、ムバッペのスルーパスに抜け出したFWオリビエ・ジルーがワントラップから左足でシュートをファーサイドに流し込み、先制した。ジルーは代表通算52得点目で、歴代最多記録を更新した。

 対するポーランドはボールの収めどころをなかなか見つけられずにいたが、前半38分には左サイドを突破し、2本続けて枠内シュートを放つ決定機を迎えた。しかし、フランスの歴代最多記録に並ぶ142試合目の出場となった守護神GKウーゴ・ロリスのファインセーブと、DFラファエル・ヴァランのカバーリングに阻まれた。

 後半に入ってもペースを握ったのはフランスで、ポーランドを自陣内に押し込むやや一方的な展開に持ち込んだ。すると後半30分、ムバッペが強烈な右足のシュートを突き刺して追加点。さらにアディショナルタイム1分にも再びムバッペが似たような形のシュートを叩き込み、リードをさらに広げた。

 ポーランドは絶対的エースのFWロベルト・レバンドフスキの元にいい形でボールを運ぶことができずゴールが遠かったが、後半アディショナルタイムには相手DFのハンドによってPKを獲得。1度やり直しがあった末に2回目のキックを成功させて、1点を返した。しかし、試合はそのまま3-1で終了。ポーランドは1986年メキシコW杯以来36年ぶりの決勝トーナメントだったが、1回戦で散ることになった。

 イタリアとブラジルに続く史上3か国目の連覇を狙うフランスは、3-1の快勝で3大会連続で準々決勝の舞台にたどり着いた。(FOOTBALL ZONE編集部)