現地時間12月5日、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、FIFAランキング24位の日本は、同12位で前回準優勝のクロアチアと対戦した。

 グループステージでドイツ、スペインを破り、勢いに乗る日本は43分、CKの流れから前田大然が左足で押し込み、幸先よく先制に成功する。しかしリードは長続きせず、55分イバン・ペリシッチにヘッドで同点ゴールを叩き込まれる。

 その後は互いに譲らず、延長戦を経て、ついにはPK戦にもつれ込むと、先攻の日本は南野拓実、三笘薫、吉田麻也と立て続けに失敗。PKスコア1-3で敗れた。

 日韓大会、南アフリカ大会、ロシア大会、そして今回のカタール大会。日本はまたしてもベスト8の壁に阻まれた。試合後、インタビューに応じたキャプテンの吉田は涙を浮かべ、溢れる想いを語った。
 
「毎日この壁を破るために、4年間色んなものを取り入れてチャレンジして、やってきたつもりなんですけど、結果が最後出なくて本当に悔しいですね。

 多くの子どもたちがこの試合を見て、サッカーに夢を馳せて、ときめいて。サッカー選手になりたいと思う子どもたちが増えて、その子たちがいずれもワールドカップに出て、この壁を破ってくれることを期待していますし、自分もその成長の一端を担えたのなら、嬉しいです。これからもそれは続いていくと思うので、どんな形であれ貢献していきたいと思います」

 悔しさを糧に、日本サッカーの歴史を塗り替える挑戦が再び始まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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