FIFAワールドカップカタール2022のラウンド16が5日に行われ、日本代表はクロアチア代表と対戦し、PK戦の末に敗退。試合後、今大会を自身の集大成と語っていた日本代表DF長友佑都(FC東京)が、現在の心境などを語った。
ベスト16での敗退という結果を受け、長友は「悔しさが大きいですけど、一生懸命戦ってくれた素晴らしい後輩たちと、勇気を持ってPKを蹴った選手たちを讃えてほしいと思います」と賛辞を送り、「彼らがこの経験を、今後の日本サッカーに確実につなげてくれると確信を持って言えます」とコメント。「僕は新しい未来を見たなと確信しています」とも語った。
長友にとっては3度目となるベスト16での敗退になるが、「同じベスト16で3回敗れてはいるんですけど、全体を通したら確実に成長していると言えます」と述べ、着実に前進していることを強調。さらに、「歴代最強のチームだと確信を持って言っていましたし、そのチームがここで敗退するのは正直無念ですけど、これがサッカーで、これが結果」と悔しさも滲ませつつ、今後に向けて次のような考えを口にした。
「この悔しさを後輩たちがしっかりと未来につなげてくれると思う。し、日本サッカーは確実に成長していると思います。この成長をさらに伸ばすためには、Jリーグを発展させなければならない。ここにいる選手たちはほとんどJリーグで育って今、海外でプレーしています。皆さんのお住まいの地域にJリーグのチームがあると思うので、とにかく応援してほしい。それを凄い伝えたいです。Jリーグが盛り上がれば、選手も成長してモチベーションも上がるし、そこから育って海外に行って、日本代表に還元できる選手が一人でも多く出てくれることを願っています」
また、「この15年の代表人生の全てを懸ける集大成だと思って戦いました。自分がやってきたことには悔いはないので、胸を張って顔を上げて帰りたいなと思います」と語り、次回大会に向けては「今は考えられないですね。このW杯のことだけを考えてやってきたので、この先のことは全く考えていなくて、ちょっとゆっくり考えたいと思います」とコメントした。