日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)は、決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末に敗れ、幕引きとなった。4度目を数えたベスト8への挑戦で、またしても涙をのんだ。
それでも、世界の大舞台で日本代表の与えたインパクトを評価する声もある。英紙『Daily Mail』などで執筆する英国のスポーツジャーナリスト、イアン・ハルバート記者はクロアチア戦後に、このように綴っている。
「日本代表はノックアウトステージで尻すぼみになったが、ドイツとスペインを破り、W杯でのサプライズとして新しい記憶となった。香川真司の時代、そしてそのずっと前の中田英寿の時代からの日本代表の物語が再び繰り返された。フィナーレはチームを慰めるどころか、自己嫌悪を引き起こすようなものだった」
しかし、日本代表について「堂安律は新しいスターとしての力を見せつけた。彼らは4年後のアメリカでも、侮れない存在になる可能性がある」と、その未来に期待を寄せた。
ちなみに、この『Daily Mail』の記事には英国ファンから、日本について様々なコメントが寄せられている。
「日本には同情する。ハードワークで止まらずに走り続け、強い意志を持っていた。残念だ」
「彼らは顔を上げて帰国できる。スペインとドイツを破ったし、ファンも立派だった。素晴らしい国だ」
「コンスタントにフィニッシュできるストライカーがいれば、PKにはならなかったし、この大会でも上位に食い込めただろう。日本の精神とエネルギーには拍手を送る」
「日本代表は良いチームだったが、PKにまで進んでしまえば…クロアチアのほうが上手だった」
「日本がベスト8以上に行くのは、今はおとぎ話レベルの話だ。ただ、彼らは最高レベルで未来が期待できるチームだと思う」
「日本はイングランドのPKコーチを雇ったのか? 大会中の活躍を思えば、あのPKだけはイングランドのようだった」(※イングランドはEURO2020決勝でPK戦の末にイタリアに敗退)
「クロアチアが負けるほうがよかったが、あのPKは、イングランドでもあそこまでひどくない」
「PKは別として、日本はこのW杯で絶対的な信用を得た。フィールドの上でも、フィールドの外でも、私は彼らを心から尊敬している」
4度目のチャレンジにも敗れた日本だが、フットボールの母国であるイングランドのファンにも、十分なインパクトを残すことはできたようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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