スイス代表のムラト・ヤキン監督が、ポルトガル代表との試合で数人の選手が体調不良のため、起用不可能だったと明かした。6日、フランスメディア『RMCスポーツ』が報じている。
同日、スイスはFIFAワールドカップカタール2022の決勝トーナメント1回戦で、ポルトガルと対戦。試合は、ゴンサロ・ラモスのハットトリックなどもあり、ポルトガルが6-1で圧勝。16年ぶりのベスト8進出を決めた。一方、スイスは3大会連続でベスト16敗退となっている。
試合終了後、ヤキン監督がインタビューに応じ、右サイドバックとしてチームを支えてきたシルヴァン・ヴィドマー(マインツ)の不在を問われたところで、選手数人が体調不良に陥っていた事実を告白した。
「彼(ヴィドマー)は、昨日トレーニングに参加出来たが、その夜に熱が出始めた。残念ながら、彼は体調不良のためプレー出来なかった。ファビアン・シェア(ニューカッスル)も力強さが無く、全力でのプレーは不可能だった。(DFニコ・)エルヴェディ(ボルシアMG)は4日間病気で、彼も熱がある」
「私はこのW杯で正しい選択をしたと確信している。システムの問題ではなく、対戦相手の問題だ。ポルトガルは我々よりも遥かに強かったし、彼らは我々がやりたいことを予想していた」
スイスは、グループG第3戦のセルビア戦でも、前述のエルヴェディに加えて、GKヤン・ゾマーも体調不良で欠場を余儀なくされていた。また、他国に目を向けてみれば、スペイン代表でもアルバロ・モラタなど7選手が、エアコンのかけすぎで体調不良に陥るなど、今大会は病欠者も多く発生することとなった。
今度こそは、という想いでこのW杯に臨んだスイス。最後はベストの状態で臨むことも叶わぬまま、カタールを去ることになった。