【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】ポルトガル6-1スイス(日本時間12月7日/ルサイル スタジアム)

 恐るべき39歳だ。ポルトガル代表DFペペは「39歳283日」と大ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっているが、スイス代表との一戦で打点の高い強烈なヘディングシュートを叩き込んだ。これには40歳まで現役を続けた元日本代表DF中澤佑二氏も大絶賛した。

【映像】「年齢じゃない」元日本代表・中澤佑二も大絶賛、ペペの強烈ヘッド

 前半33分、1点リードで迎えたポルトガル代表のコーナーキックに対して、スイス代表はマンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスを併用し、しっかりと守備を固めていた。そんな中、ボールが蹴り込まれた瞬間ぺぺは巧みにステップを踏んでマークを外しながらボックス中央に走り込み、ドンピシャのタイミングで頭を合わせた。スイス代表CBアカンジの上から打点の高い強烈なヘディングを叩き込み、見事にネットを揺らした。

 ABEMAでスタジオ解説を務めた中澤佑二氏も「年齢じゃないってことじゃないですよね。努力をしていればこれくらいのヘディングがまだできると。ディフェンスでも守っていましたしね。やんちゃぶりが出ていない」と絶賛した。

 中澤氏も現役時代はぺぺと同じCBとして、40歳まで現役を続けた選手である。同じ境遇を知る“戦友”として、ペペの攻守両面における活躍には目を見張るものがあるのだろう。

 ぺぺはレアル・マドリード在籍時はダーティーなプレーが多く、たびたび批判を浴びてきた。今も変わらずに少々手荒なプレーを見せることはあるものの、年齢を重ねるごとに安定感を増し、最終ラインでリーダーシップを発揮している。ポルトガル代表の悲願の優勝まであと3勝。”悪童”は恐らく自身最後のワールドカップとなる今大会で有終の美を飾れるか。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)