「相手より強い気持ちを持って戦うこと」を強調

 カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16敗退となった日本代表が12月7日に帰国し、記者会見を実施。登壇した森保一監督は「小手先の策で世界の強豪に勝とうと思ったら大きな間違い」と語り、選手たちに伝えたことを明かしている。

 強敵ドイツ代表やスペイン代表を破ってグループリーグ首位通過を決めた日本は、決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と激突。前半43分にセットプレーのこぼれ球をFW前田大然が押し込んで先制したが、後半10分にFWイヴァン・ペリシッチのヘディング弾で同点とされ延長戦へ。120分の戦いの末、PK戦にまでもつれ込んだが、日本は3人が失敗し、1-3で敗退が決まった。

 森保監督は「選手たちは精一杯戦ってくれていましたが、相手の選手との対峙した時に、局面で少し上回られる部分があったので、より強い気持ちを持って、相手より強い気持ちを持って戦うこと。今ここで言葉にすると、僕はハラスメントで問題になるかもしれないので言えませんが、そういうことを話しました」と語る。

 また技術や戦術の重要性も説きつつ、すべての根幹となるメンタル面についても強調。「自分たちが戦ったではなく、相手に勝たないといけない。そこは上回れるようにと、選手たちにはより強い気持ちで伝えました。技術や戦術をもちろんおろそかにできません。準備も必要ですが、小手先の策で世界の強豪に勝とうと思ったら大きな間違い。やはり強くなりたい、上手くなりたい、勝ちたいという気持ちから技術・戦術をしっかり持つ。最後は目標を達成してサポーターと喜ぶと思っているほうにボールは転がり奪える、ゴールも奪える。そこを選手たちに伝えました」と明かしていた。(FOOTBALL ZONE編集部)