12月7日に帰国して会見に登壇

 カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16敗退となった日本代表が、12月7日に帰国して記者会見を実施。登壇した森保一監督は、「世界の壁を乗り越えて、喜べるようになっていければ」と思いを明かした。

 グループEで強敵ドイツ代表、スペイン代表を破って決勝トーナメントへと駒を進めた日本。1回戦でクロアチアと当たると、前半43分にセットプレーからのこぼれ球をFW前田大然が押し込んで先制する。しかし、後半10分にFWイバン・ペリシッチのヘディング弾で同点とされ、それ以上スコアが動かず延長戦へ。120分の戦いの末、PK戦にまでもつれ込んだが、日本は3人が失敗し、1-3で敗退が決まった。

 目標としたベスト8には手が届かなかったが、その戦いぶりは世界各国から称賛された。12月7日に帰国会見に登壇した森保監督は開口一番、「これまでの我々の活動、W杯での活動に、たくさんの方に応援・共闘していただいたと思いますので、サポーターのみなさん、国民のみなさんにありがとうございましたと感謝の気持ちをお伝えできればと思っています」と感謝の言葉を述べた。

 森保監督は今大会のメンバー26人中19人が初のW杯を経験したことを受け、「ベテランがチームを支え、若手が躍動して、チーム一丸となって結果を残すことができました。私がここで言いたいのは、ベテランの力がもちろんまだまだ大切ですし、これまで引っ張ってくれたことに感謝は尽きませんが、若い選手が勇気を持ってプレーしたことが、日本の若者に伝わってくれればいい。日本の若い人たちも素晴らしい可能性と力を持っている。我々日本代表の若手を見てもらい、自分たちの可能性を信じ、自信を持って成長してもらえたら嬉しいと思っています」と言及している。

「我々は目標とするベスト16の壁を破り、新しい景色を見ることはできませんでしたが、選手たちが新しい時代を見せてくれたと思います。しかし、まだまだ新しい時代の入り口に過ぎない。世界に行くためにも、国民のみなさんの後押し、協力が力になります。今後とも一緒に我々と戦っていき、世界の壁を乗り越えて、喜べるようになっていければと思います。これまでの応援ありがとうございました。これからも日本のサッカーは日本社会に貢献できるように精一杯頑張っていこうと思いますので、応援よろしくお願いします」

 森保監督は感謝の言葉とともに、日本サッカー界のサポートも呼びかけていた。(FOOTBALL ZONE編集部)