EURO2024まで時間はあまり多く残されていない

グループステージ初戦で格下と考えられていた日本代表に逆転負けを喫し、最終的にはグループステージ敗退でFIFAワールドカップ・カタール大会を終えたドイツ代表。

2大会続けてのグループステージ敗退となり、強豪ドイツとしては許されない結果だ。ドイツは代表監督ハンジ・フリックの続投を決断したようだが、厳しい視線が注がれるのは間違いない。

ポジティブな要素があるとすれば、若い実力者が出てきていることだ。米『ESPN』も今回はグループステージ敗退に終わったが、MFジャマール・ムシアラやFWユウスファ・ムココなど楽しみな若手が育っていると綴り、そこまで将来を心配していない。

特にムシアラはグループステージ最終節のコスタリカ戦でも圧巻のパフォーマンスを見せており、今後の主軸になっていくのは間違いない。他にも中堅世代のMFジョシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカ、FWレロイ・サネ、セルジュ・ニャブリらバイエルンの選手はフリックのことをよく知っており、もう少しフリックに時間を与えてもいいのかもしれない。

何より2024年6月にはEURO2024が控えており、開催国はドイツだ。もちろん目指すは優勝であり、本番まで残された時間はあまり多くない。ここから新指揮官に任せるよりかは、EURO2024まで腰を据えてフリックに託す方が賢明な判断と言える。

トーマス・ミュラーらベテラン世代から、本格的に若い世代へとバトンが渡る。タレントは揃っているが、もう一度強いドイツを取り戻せるだろうか。