誰が栄光を掴むのか
FIFAワールドカップ・カタール大会は佳境を迎えており、10日にはラウンド8の戦いがスタートする。カード数も少なくなっており、残り8試合で優勝チームが決まる。
英『ESPN』ではそれぞれのライターがラウンド16までのベストイレブンを作成し、紹介している。6人のライターがおり、6通りのベストイレブンが作られた。
その中で全6人が挙げた選手が2人いる。キリアン・ムバッペとジュード・ベリンガムである。
ムバッペはカリム・ベンゼマ不在のフランス代表を攻撃力でけん引している。5ゴール2アシストを記録しており、現時点での得点王だ。ここ数大会の得点王は6ゴールのハリー・ケイがトップであり、その数字を今にも抜いてしまう勢いだ。ムバッペの強みはその仕掛けにあってテクニック、スピードがずば抜けている。単独で防ぐことはほぼ不可能であり、イングランドのカイル・ウォーカーに期待がかかっている。
ベリンガムは今大会でその評価をさらに上げている。英『Manchester Evening News』でグレアム・スーネス氏は「中盤の選手に必要なものを全て備えている」とベリンガムを称賛しており、19歳にしてすでに隙が無い。守備的MF、攻撃的MFの2つのポジションをハイレベルでこなすことができ、イングランドのオプションが増えた。
次に多かったのは、6人中5人に選ばれたリオネル・メッシだ。35歳となった“神の子”は今大会が最後のW杯だとされている。アルゼンチンはグループステージ初戦でサウジアラビアに敗れるアクシデントに見舞われたが、その後の3試合では全勝を収めている。メッシはポーランド戦以外の3試合でゴールを決めており、続くオランダ戦でも堅守を打ち破ってくれるはずだ。
6人中4人に選ばれたのは3選手いて、アクラフ・ハキミ、リシャルリソン、ヨシュコ・グバルディオルのことだ。
ハキミはハキム・ツィエクと共に右サイドからモロッコの攻撃を支えている。爆速のスピードが魅力で、右サイドから積極的に攻め上がる。モロッコで最もボールを相手から奪っているのがこのハキミであり、守備でも良さを見せる。
リシャルリソンはグループステージ初戦のセルビア戦でスーパーゴールを決め、チームに勢いをもたらした。今大会のベストゴール候補で、決勝トーナメントでも得点に期待したい。
クロアチアは次に破壊力抜群のブラジルと対戦することになるため、このグバルディオルがキーマンになるだろう。20歳と若い選手だが、その落ち着きはベテラン級であり、デヤン・ロブレンと共に最後尾からチームを支える。強く速い守備者であり、リシャルリソンも止めて見せるか。
ラウンド8以降で再注目な6人。6選手共にトップオブトップであり、誰がタイトルを獲得するのだろうか(データは『SofaScore』より)。