現地時間12月9日、カタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメントの準々決勝でクロアチア代表とブラジル代表が対戦。PK戦の末に前者が勝利を収め、ベスト4進出を果たした。

 決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に日本を下して勝ち上がった前回大会準優勝のクロアチアと、初戦で韓国に4-1の快勝を収めたブラジルの一戦で、序盤にペースを掴んだのはクロアチアだった。

 ペリシッチとクラマリッチが前から激しくプレッシャーをかけ、相手のミスを誘い、ショートカウンターから好機を創出。12分、右サイドからのパシャリッチのクロスにペリシッチが合わせるも、ミートせず枠の左に外れる。

 冷静なビルドアップから、モドリッチを起点に攻撃を展開。ボールを奪われてもコンパクトな守備で、突破を仕掛けるネイマールにもすぐさま囲んで奪回する。

 20年ぶりの世界制覇を目ざすブラジルは43分、ペナルティエリア手前左でFKを獲得。キッカーのネイマールが放った鋭いシュートは、壁に当たってコースが変わり、GKの正面に。両者譲らず、スコアレスで前半を終えた。
 
 後半立ち上がりにブラジルがビッグチャンスを迎える。47分、右サイドでの連係からヴィニシウスが中に折り返す。これに走り込んだリシャルリソンのシュートは、GKリバコビッチに右足一本で防がれる。55分、スルーパスに抜け出したネイマールのシュートにも再びクロアチアの守護神が立ちはだかる。

 その後もブラジルが、猛攻を仕掛ける。しかし、最後までリバコビッチが好セーブで得点を許さず。試合は延長戦へ。

 そして迎えた延長前半の105+1分にブラジルがついに先制。ネイマールがダニーロとのワンツーから抜け出すと、GKを冷静にかわし、右足でネットに突き刺した。それでも後半にクロアチアが反撃。

 117分、カウンターから途中出場のペトコビッチが土壇場で貴重な同点ゴールを挙げ、このまま1-1でPK戦に突入する。そして、このPK戦をクロアチアが4―2で制し、4強入りを決めた。

 クロアチアは現地時間12月13日に、準決勝でこのあと行なわれるオランダ対アルゼンチンの勝利チームと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】クロアチア守護神が好セーブ! ブラジルMFパケタとの1対1を制す ※投稿の白地部分をクリック