元ブラジル代表FWロナウド氏が、カタールで記者団の取材に応じたようだ。現地局『beIN Sports』などが報じている。

 11月20日にカタールで開幕したワールドカップ(W杯)も、準決勝2試合、3位決定戦、決勝と4試合を残すのみとなった。ロナウド氏の母国ブラジルは準々決勝でクロアチアにPK戦の末に敗れたが、「国内でPKに批判が上がっているのは知っているが、どの理論にも賛成できない。彼らを責めることはできない」と後輩たちをかばった。

「ネイマールに蹴らせなかったからといって、終わってから(PKを外したロドリゴとマルキーニョスの)順番を変えたほうが良かったというのはナンセンスだ。監督や国民が信頼しているチームに対して、結果が出てから変更を要求するなど、不条理だと思う。彼らは自信を持って挑んだんだ。選択ミスだと切り捨てるのは同意できない」
 
 また、南米勢で唯一勝ち残っているアルゼンチンにも言及。「リオネル・メッシがワールドカップを勝ち取れば、私はハッピーだ。ブラジル人としてはハッピーではないけれど」とライバル国のエースを激励した。
【W杯PHOTO】メッシが1G1Aと躍動! 悲願の優勝へ…オランダ戦で観客を沸かせた“神の子”を特集!
「ワールドカップをプレーで勝ち取れと言いたい。メッシ、誰も何も与えてくれないんだ、自分で勝ち取るんだ。それがフットボールだ。アルゼンチンがいろんな意味で最高のフットボールをしていないという意見は否定しないが、彼らには驚くべきほどの強い気持ちがある。全員が本当によく走るし、積極性がある。そして彼らにはボックス内で決定力を持つメッシがいる。私個人としては、彼がトロフィーを掲げてくれたら、それは私にとって幸せだ」

 メッシは今大会が自身最後のW杯だと常々語ってきた。悲願のタイトルまであと2つ。注目の準決勝クロアチア戦は日本時間14日4時にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部