アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督が12日、FIFAワールドカップカタール2022の準々決勝・オランダ代表戦で見せた選手たちの振る舞いを擁護した。

 13日に行われる準決勝・クロアチア代表戦の前日会見に出席したスカローニ監督は、計18枚のイエローカードとレッドカードが乱れ飛び、ピッチ内外で選手とスタッフが何度も衝突したオランダ戦における“スポーツマンシップに反する行為”について言及。故意的に挑発的な態度をとったわけではないと主張した。

「この話題は終わりにしたい。私たちは自分たちのやるべきプレーをした。それは、アルゼンチンもオランダも同じであり、それがフットボールなんだ。守備も攻撃も行い、試合の中では色々なことが起こる。だからレフェリーがいる。アルゼンチンがそのような振る舞いをするという考えには納得がいかないし、改めるべきだ」

 スカローニ監督は、「私たちはオランダに敬意を払っているし、今はクロアチアに敬意を払っている。サウジアラビアに負けたとき、私たちは何も言わなかった」と述べ、コパ・アメリカ決勝でブラジルに勝利した時の振る舞いを例に挙げて、「マラカナの階段にネイマール、メッシ、パレデスらが座っている美しい光景を見たはずだ」と主張。「私たちが勝ち方も負け方も知らないという考えを捨てるべきだ。事実とかけ離れている」と続けた。